4月11日現在の感染状況
メキシコ国内:感染者 4,219人、死者 273人
グアナファト州内:感染者 93人、死者 5人
感染者が4000人を超えました。8日に3000人を超えていたので、感染者が急増しています。
また、El Financerio というメキシコのニュースサイトでは、アメリカのJohns Hopkins UniversitiyのCenter for System Science and Engineering (CSSE) が公表している世界の感染者情報を見ることができます。こうしてみると、アメリカの感染者数が突出して多いことがわかります。
このようにメキシコ国内でも増えていますが、個人・企業がどのような対策を取っているかを簡単ではありますが、紹介したいと思います。※少なくともレオンでの対応であるため、他の都市とは若干違っているかもしれません。
1.外出は”自粛”
政府の要請で外出禁止や首都封鎖(ロックダウン)は行われていません。こうした対策には色々な背景があるようですが、3月中旬から下旬にかけて、徐々に企業・個人レベルで、不要不急の外出は控えるような動きが出ています。そのころから、週末はいつも当たり前のように屋内外でフィエスタ(パーティー)をやっていた声や音楽が聞こえなくなりました。また、業種にもよりますが、在宅勤務を取っている企業も多く、出張や取引先の方に会うのも制限されている(上長の許可が必要)というところもありました。
あとは、警察官が市場や観光地にいて、「自宅にいなさい」「マスクしなさい」「人との間隔をあけなさい」、というように注意喚起はしています。
2.スーパーでの目立った買い占めはおきていません
一部、スーパーに強盗が入ったというニュースが拡散されていますが、あれがメキシコ全土で起こっている訳ではありません。少なくともレオン市内のスーパー(Superama, MEGA Soriana, HEB, Fresko、COSTCO)では、アルコール消毒液やジェル状石鹸、小麦粉、乾燥豆などが品薄以外は、個数制限があるくらいです。個数制限は例えば、コーラは一人7本までとか、卵は1ダースまでなど。日本のようにトイレットペーパーがどこでも買えないという状況もありません。野菜や果物、お肉やお魚などの物流も通常通りです。
3.インフラも問題なし。政府はEssential Work以外をSTOP
非常事態宣言によって、不要不急の政府活動が止められていますが(移民局など)、ごみ収集や水・電気・ガスなどのインフラ部分が止まっているという事例はありません。また、Essential Work(つまり生きていくのに必要な活動)とみなされていない生産はSTOPとなりました。例えば車の生産、ニュースでも話題になったコロナビールの生産などです。テキーラは除外されましたが、なんとテキーラは”農業”のカテゴリーとしてみなされたとか>< ちなみにテキーラの蒸留所ガイドツアーや蒸留所のお店などは3月中旬頃からSTOPしています。
4.Social Distance を奨励
人との距離をとるために、
・スーパーなどは1家族1人までの人数制限(私の住んでいるコミュニティの中にある小さな雑貨屋さんは一度に入れるお客さんは1人まで。その人が出るまでは外で待つ必要があります)
・レジで待つときは間隔をあけるように、標識が床にはられている
といった対策がされています。また、スーパーでは出入り口を1つに制限したり、入る前にアルコール消毒液を持った店員さんがお客さんの手に消毒液をつけてくれたり、カートの持ちての部分を消毒してくれます。ちなみに、メキシコのスーパーでよく見かける袋入れのアルバイトの方々は、3月中旬くらいからいなくなり、買い物したら自分で買ったものを詰めなくてはならなくなりました。
5.治安
こればかりは、この1週間は外出自粛をしているため(日用品の買い物もCornershopやRappiといったデリバリーサービスを利用しているので買いに行ってません)、以前と比べてどれくらい悪くなったかを私からは伝えることができません。もともと危ない場所には車を止めない、足を踏み入れない、夜遅い時間は出歩かない、などの対策をしているため、比較ができないです。
6.金融機関がとっている対策
Banorte、BBVA Bancomer、Santander、Banamexなどは国内の一部店舗を閉鎖中。また、メキシコ人は分割払い大好きですが、3か月間の支払いを免除するなどの救済措置がとられている銀行もあります。
また、最新の状況は更新していきます。