2023年4月、日墨協会の新会長に同協会副会長でCINVESTAVの教授でもある松本安弘氏が就任しました。新会長に就任した松本会長より、就任にあたりメッセージを頂きました。
今年度より日墨協会会長に選出されました、松本安弘です。
今後共、何卒よろしくお願いいたします。
日墨協会は設立後60年以上にわたり、主にメキシコ市を中心とする日系人コミュニティの心
の拠り所として、レストランを始め、春と秋のお祭り、お盆法要、県人会のイベントなどは広く知られているようですが、芸術展、セミナー、講演会、そして日系人高齢者へのアプローチを行なっていることは、十分に認知されていないのではと懸念しており、今後は更にこういった方面での利用者も増えるようにもっていければと望むところです。
日墨協会の今後の方針としましては、日系人の歴史を鑑みて、先人が通ってこられた困難を忘れることなく、日系社会を尊重し、メキシコとの親睦を図り、文化交流を進めること、そして次世代の日系後継者を育成するという使命も大きいかと思います。
日系人を含め会員数を増やすということも課題の一つです。そのためには、ひとえに魅力ある日墨協会でなくてはなりません。
日墨協会は文化、美術、教育を中心に事業を展開していく方針ですが、日本とメキシコの架け橋、メキシコ社会においては日本のシンボルとなるべく、協会が進める事業や活動の情報を発信するとともに、日墨協会の存在や活動内容をメキシコ国内日系社会、ひいては日本やラテンアメリカの国々においても広く周知させていきたいと考えております。
さて、日墨協会の会長として、個人単独ではなにも出来ません。三名の副会長を始め、理事の皆さん、協会事務局のスタッフの皆さんの多大なる協力があってこそ、そして、皆が一丸となることにより、様々なことができると確信しております。
自身の職を退職後、ボランティアとして協会のお手伝いを申し出てくれる同世代の仲間も出てきて、大変力強く感じております。今後は、このような仲間とも協力して、日墨協会の行事などを更に盛り立てて行ければと切望しております。
「若手の優秀な人材の育成と確保こそが、メキシコの課題」
松本安弘教授のインタビュー記事はこちら