2024年9月7日(土)、カマラ・メキシコ日本商工会議所・グアナファト支部設立10周年記念式典がグアナファト州レオン市・Hilton Garden Inn Leon Poliforumで開催されました。
キャッチコピーは、-共に悩み、助け合い、乗り越えてきた10年の軌跡。広げよう感動の輪-。当日は曇り空の中、雨が心配されましたが、時折晴れ間も見え、10周年の節目に相応しい屋外の広々とした会場で、総勢250名の方が参加されました。
午後1時に受付がスタートすると多くの来賓・参加者の方が会場入りされました。
午後2時、土佐 崇矩・GTO支部10周年記念式典実行委員長より開会の挨拶で始まりました!※以下、挨拶の内容を一部抜粋
岩下 卓二・バヒオウェスト地域代表のオープニングスピーチでは、設立前の2011年は在グアナファト・カマラ会員企業はわずか10社、それが設立時の2014年は75社、そして現在は150社にもなったことに触れ、今後は会員企業内の結束を強めると共に地域企業、地域社会との連携を進める活動を行っていきたいと話しました。
続いて、来賓挨拶。
ディエゴ・シヌエ・ロドリゲス・バジェホ グアナファト州知事からはビデオメッセージがあり、「私達の友人としての日本、グアナファト支部の設立10周年を心よりお祈り申し上げます」とメッセージが送られました。
久我 高輝・メキシコ日本商工会議所・会頭「カマラ会員企業の約1/3がバヒオ地区に進出しているが、それは産業基盤の発展、そして何より歴代GTO州政府のぶれない持続的なサポートがあったからに他ならない。日系企業にとって進出させていただいた地域・地元社会に還元をすることは活動の一つ、恩返しの一つであるととらえている。次期政権とも密に協力しながら課題に取り組み成果を出したい。」
エクトル・ロペス・サンティジャーナ・グアナファト・プエルト・インテリオール工業団地代表「メキシコと日本は似ているところがある。過去から学び、両国の家族のような協力関係を今後も築いていきたい。」
ミゲル・マルケス・マルケス・前グアナファト州知事「メキシコ日本商工会議所と長い関係を持ち続けたい。広島とグアナファトの姉妹都市関係もできた。これからもより関係を強固にできるよう尽力する。」
板垣 克巳・在レオン日本国総領事館・総領事「グアナファト州へ進出している日系企業の増加は中南米の中でも特筆すべきもの。2019年には日本人学校も設立することができた。グアナファト州なしの日墨経済は考えられない。州政府の皆様に感謝の意を表したい」
ラモン・アルファロ・ゴメス・グアナファト州経済開発局長「グアナファト州に日系企業が初めて進出したのは1997年のKasai Mexicana(河西工業メキシコ)だった。その進出を皮切りに多くの日系企業が進出した。この関係が長く続くことを願います。」
そして、 カマラ60周年記念イベントの案内が、竹原 悟史・60周年記念実行委員長より説明があり、11月8日に開催される記念イベントの内容の説明がされ、そしてメキシコ日本商工会議所が設立されたという当時の貴重な文書がスクリーンに映し出されました。
その後、今回のために特別幕の内弁当・マグロのお刺身・お寿司の提供をされたFelipe Ytuarte・Grupo fynso代表・日本食普及親善大使より、「この10年間で異国料理だった日本食は、我々の身近にある料理となった。日本酒、寿司、天ぷらなど、今後も日本食普及親善大使として、グアナファト州のメキシコ人の方に更に日本食を広めていきたい」と挨拶があった後、鏡開きが行われ、森田 篤・GTO支部長の乾杯の挨拶で会は一気に華やかに!
参加者がご馳走がいっぱい詰まった幕の内弁当(250名分をSATOのスタッフ20名が1週間かけて準備されました!)を味わう中、前方のスクリーンには10周年振り返りプレゼンテーションが映し出されました。そこには歴代のグアナファト支部長などからの祝福ビデオメッセージ、グアナファト日本人学校が出来上がるまでの軌跡から現在、児童が伸び伸びと校舎で学ぶ様子、今回の式典に向けて実行委員会の方々が準備する様子など、感動的な内容が詰まってました。
プレゼンテーションの後、GTO支部エピソード(1)として、バヒオ支局設立当初からずっとグアナファト支部の発展を見てきた藤山 仁子・バヒオ支局長より「これまで会員企業の方々の温かいご指導、ご協力のもと、皆様のパートナーとして成功を共に喜び、苦しいことを共に乗り越えてまいりました。今日この日をこうして皆様と迎えることに非常に感動しています。」と、グアナファト支部10年の軌跡を現場でずっと見てきた方ならではのメッセージをいただきました。
続いて、GTO支部エピソード(2)として、藤田 修 初代・GTO支部長よりスピーチがありました。初代GTO支部長になった時のエピソードや初年度の苦労話など興味深いお話しをいただきました。
ショートセミナー『メキシコ自動車産業と今後の政策を考える』では、中島 伸浩・JETROメキシコ所長から、これまでのバヒオ地区の自動車産業の発展からアメリカの次期政権が与える影響などを語って頂きました。
その後、休憩を挟んだ後、和太鼓・オメタイコ、メキシコのマリアッチとダンスのパフォーマンスがあり、間近で見る迫力に参加者は釘付けとなりました。マリアッチのパフォーマンスでは「川の流れのように」がスペイン語・日本語で披露され、美しい歌声が会場に響き渡り大きな拍手が湧きました。
最後、クロージングスピーチとして、森田 篤・GTO支部長よりご挨拶があり、「今日で終わりではなく、今日が始まりです。私達は次の10年、2034年に向けて一つとなり、20周年を迎えることができればと考えています。本日は多くの方にお越しいただき、誠にありがとうございました。」と締め、参加者全員ステージに集合し記念撮影!
今回は参加者の方への記念のお土産としてメキシコシティの庵より紅白饅頭、日墨の交流に長年尽くしてきた故・ベアトリス・ヤマモト女史のご家族が営むYAMAMOTOよりカマラのロゴが入ったレザーのパスポートケースが渡されました。一生の宝物になりますね。
盛大に開催されたカマラ・グアナファト支部設立10周年記念式典。グアナファト州にこれだけの日本人が多く生活し、メキシコ現地の方と交流をしていることを全世界にも発信できたらと強く思いました。
実行委員会の皆様、大変お疲れ様でした!
次の20周年も共に悩み、助け合い、乗り越えていきましょう!