top of page

モンテレイの法律事務所の専門家・藤井デービッド剣氏:日系企業へのアドバイス

今回は日系の弁護士としてモンテレイでご活躍されている、:フェガモ法律事務所(Fegamo y Vasaf, S.C.)の藤井デービッド剣 (David Ken Fujii) 氏にご登場頂きました。日系企業の進出やニアショアリングでも注目の高いモンテレイ近郊ですが、昨今どのような問題がクライアントの企業から寄せられているかもお聞きしました。是非ご覧ください。

 

<目次>

 

プロフェッショナルなサービスを提供します


MEXITOWN: まず初めに、フェガモ法律事務所の紹介をしていただけますか?

 

藤井弁護士:フェガモ法律事務所(Fegamo y Vasaf, S.C.)は、クライアントケアを優先し、高い専門知識の法務サービスを提供することを目的とし、2010年に国際法律事務で豊富な経験を持つ専門家弁護士によって設立されました。各パートナー弁護士は20年以上の経験を持ち、信頼される法律事務をより安価な費用で提供しています。

 

対応できる分野は幅広く、コーポレート・M&A、ファイナンス、人事・労働法、移民法、貿易・通関法、税務、不動産・インフラストラクチャー、知的財産、環境法、訴訟・紛争解決、天然資源・エネルギーなど、多岐にわたる業務を扱っています。

 

 当事務所のミッションは、お客様のニーズを理解した上で、経験や専門性を活かした法務アドバイスやソリューションを提供することです。ビジョンは、お客様に信頼される高い専門知識での法務アドバイスを提供することです。そして、お客様へのより良いサービスと費用対効果を考えた法務アドバイスを提供することが重視されています。お客様のニーズに合わせた最適なソリューションを提供することに注力しています。

 

MEXITOWN:フェガモ法律事務所の強みについて教えていただけますか?

 

藤井弁護士: 当事務所の強みはモンテレイにおいての日本語での対応や個人的なご相談、そして製造向け、利益に意思したアドバイスだと思います。特に、日本企業にとって日本語でのコミュニケーションは重要です。メキシコは複雑な法律システムが出来ており、ただ読んだだけでは理解するのは非常に困難です。そうした法律をなるべく簡単に説明できるように、話し言葉的に、分かりやすく伝える意識をしています。もし自分が分からなければ、他の弁護士やクライアントと話す機会にも恵まれているのも強みといえるでしょう。


 

アメリカ南部のような街、モンテレイ

 



MEXITOWN: モンテレイの日系コミュニティの規模についても教えていただけますか?

 

藤井弁護士: モンテレイには自動車業界の製造が主要産業としてあり、デンソーや川崎重工などの日系企業が進出しています。最近では日経鉄産業やウォーターバイクの生産も目立っています。COVID19のパンデミックの時は一時的に減少しましたが、UMEやYamasan Ramenといった日系のレストランや飲食店も増えており、日本文化の影響が感じられます。

 

MEXITOWN:モンテレイの街はメキシコの他の都市とは違い、アメリカの南部の大都市に近い雰囲気を感じています。

 

藤井弁護士:メキシコ人の間ではよくそう言いますが、日本人の方からそうした感想を聞くのは初めてです。おっしゃる通り、モンテレイの街の中心部に高層ビルが立ち並び、広い高速道路、周りが岩山といった景色はメキシコの他の都市とは違った雰囲気を持っていますね。また、アメリカの企業も多数、話題のTESLA進出などもあり、バヒオ地区の方にはおなじみのスーパーマーケットWalmart/COSTCO/H-E-Bはいたるところにあり、店内の雰囲気もちょっと違うかもしれません。文化的にもアメリカの国境から近いこともあり、モンテレイの人々はアメリカ、特にテキサス州の文化になじみがあります。このような経済的な魅力があることで、メキシコ国内でも人口は第二と都市になっており(ハリスコ州を上回る)、外資投資金額もメキシコシティの次に、2番目の外資投資先となっております。

 


弁護士として日系社会に貢献したい

 

MEXITOWN: 藤井弁護士が弁護士を目指すことになったきっかけについて教えていただけますか。

 

藤井弁護士: はい、メキシコの日系コニュニティーに貢献できる仕事に繋がりたいと思ったのがきっかけでした。具体的には、モンテレイ工科大学(ITESM)を卒業後、メキシコにある日系製造業に勤務していた時、父親からのアドバイスもあり、第二大学専門としてメキシコ法律の勉強を始めました。

 

MEXITOWN: 実際、仕事をしながら法律の勉強をするのは大変だったのではないでしょうか?

 

藤井弁護士: そうですね。当時は大変でしたが、モンテレイの日系コミュニティを日本語でサポートする弁護士が少ないこともあり、やりがいを感じながら取り組みました。日本人の皆様からは弁護士の勉強というとかなり難しいイメージがありますが、メキシコは日本ほど難易度が高くないように感じます。

 

MEXITOWN:藤井弁護士は日本にも留学経験がございます。

 

藤井弁護士:日本での留学経験は私にとってとても貴重な経験となりました。モンテレイ工科大学の在学中に一年間留学をしました。私は小学生の時から日本とメキシコを行ったり来たりしていたので、大きなカルチャーショックはそれほどなかったですが、やはり大都市の東京での人混みや通勤ラッシュは、映像だけでは伝わらないしんどさがありますね。

 

留学先の早稲田大学では、セブンイレブンのエクゼクティブや国際留学をされた方などからお話しを聞く機会がありました。中でも印象に残っているのは大学の周辺に住んでいた、日本の有名な漫画家で昨年お亡くなりになった、松本零士先生の講演です。学生の頃の苦労を話してくれましたが、これから頑張ろうという気持ちにさせられました。


 

労務問題を抱えたときの対応ポイントとは

 

MEXITOWN: 昨年のクライアントの相談テーマで多いものについて教えていただけますか?

 

藤井弁護士: 昨年はCOVID19の経済復活に伴い、モビリティや日本の駐在員のビザ関連の相談が多かったです。また、政府機関のリストラや法律改革による課題もありました。

 

MEXITOWN: 政府機関のリストラが影響しているということですが、具体的にはどのような影響がありますか?

 

藤井弁護士: 今年に入り弊社のあるヌエボ・レオン州では落ち着いてきたといわれていますが、移民局や経済省などが人員不足で手続きの遅延に悩まされています。このような状況下での法的アドバイスや的確な対応が求められています。

 

MEXITOWN:日系企業の方がメキシコで大変苦労される点が労務問題でもあります。

 

藤井弁護士:そうですね。労務問題の相談も多くあります。特に解雇した従業員との間に起こるトラブルですね。メキシコの法律により、会社側の都合で従業員を解雇する場合は、解雇手当金として、主に給与の3か月分支払うことになっています。解雇時期に、相手の方に上手く法律上での説明を親切やオープンに(追い詰めないこと)伝えことが重要となります。又、この3か月分の給与をしっかり手続きにのっとってしておけば、99%労働訴訟は避けられるのではないかとみています。

 

また、昨年のTOPメキシコでのセミナーでも多かったのが、リモートワークについてです。現状を各社様にお聞きしていると、リモートワークから会社への出勤に戻す方が大変で、リモートワークに慣れ親しんだ若者層は特に大変だと聞いております。日系企業の方は会って話すことを好む傾向にあるので、リモートワークから会社に出社して対話をしながら仕事をすることを好みますので、難しい問題でもございます。

 

様々な問題を抱えている日系企業の皆様は是非一度フェガモ法律事務所にお問い合わせください。お客様のニーズを把握し、その時の状況に応じた日本語でのアドバイスをさせていただきます。本日はありがとうございました。

 

経歴:


職歴

  • フェガモ法律事務所(Fegamo y Vasaf, S.C.)、パートナー。2020年10月~現在。

  • ベーカー&マッケンジー法律事務所にて、ジャパンデスク担当、2013~2020。

  • Philips & 船井電機にてマーケティング&プロダクト・ダイレクターとして活動、2009~2013。

  • 京写Kyosha North Americaにて、営業アシスタントマネージャーして活動、2008~2009。

  • Marley Precision Mexicoにて、経営・翻訳者として活動、2004~2005。

 

学歴

  • Universidad Autonoma de Durango大学で法務博士(PhD), 2021年 。(法務博士(PhD)免許番号(Cédula): 13808048)。

  • Humanitas大学(メキシコシティ)にて企業・コーポレート法修士号(LLM)、2013年卒 (大学院免許番号: 82-83-420)。

  • Humanitas大学(メキシコシティ)にてメキシコ弁護士資格取得、2011年卒(メキシコ弁護士免許番号: 77-68-259)。

  • モンテレイ工科大学(ITESM)にて企業・国際ビジネス・貿易学士号取得、2004年卒 (大学院免許番号: 82-83-420)。

  • 千駄ヶ谷日本語教育研究所で上級1コース, 2006年修了。

  • 早稲田大学国際留学2006年修了。


専門分野

  • メキシコ企業法・コーポレート:M&A(合併&買収)、メキシコ会社設立などを含む

  • 労働法・移民法

  • 貿易法(輸入・輸出・関税など)

  • 不動産法

  • 事業再生・倒産

 

お問い合わせ先


フェガモ法律事務所(Fegamo y Vasaf, S.C.)


Tel: +52 (81) 2682-0300

メールアドレス: fujii@fegamo.com

ホームページ:www.fegamo.com/ja

住所:

Alfonso Reyes 11, Vía Cordillera Piso 8, Col. Residencial Cordillera,

Valle Poniente, Santa Catarina, N.L. México. C.P. 66196.

MEXITOWNへのお問い合わせはこちらのフォーマットから承ります
(お急ぎの方は右下chatboxでご連絡ください)

送信ありがとうございました

Banner vertical (160x600).jpg
vertical.png

MEXITOWN 

スポンサー様広告

vertical final bold.jpg
縦バナー PDF_page-0001.jpg
final.png
advertise-in-Mexico312x1075.jpg
縦長広告 バナー (1).png
Banner 360x1349 OK.jpg
縦バナー.png
unnamed (3).png
VertMEXT.jpg
bottom of page