GFNY日本親善大使ヨウ・ヤマダが出走
アメリカニューヨークとニュージャージー州境界にあるジョージワシントンブリッジを完全封鎖してのスタートとなる世界最大規模のアマチュアレースGFNYニューヨークチャンピオンシップ。2020年、2021年の開催延期を経て3年ぶりの第10回目の開催となる今回は市場最大規模6000人の参加者が全世界90か国から集まった。
本レース最大の魅力は全世界で開催されるGFNYレース各国から選手が集まる、まさにオールスターイベントである所にある。
Be a pro for a dayのポリシーの下、集まった参加者の半数以上が国外からのこのイベントの為に来米した参加者となる。
→GFNYワールドレースシリーズ
―メキシコを拠点にGFNYジャパン開催に向けて活動を続けるヨウ・ヤマダも初参加のニューヨーク本レース。
コースはジョージワシントンブリッジをスタートし、ニュージャージー州山間部を行く160㎞、獲得標高2600mを上る。
コース中最難関のベア・マウンテンを中間地点にするが、全体的に平坦道は少なく、アップダウンに富んだ設定となる。
主催リディア、ウリ・フルーム夫妻(以下フルーム氏)も3年ぶりの開催に緊張の表情を見せていたが、キレキレのMCを見せる京都在住のウィットさんと一緒に壇上に上がり感情の高まりを見せた。
レース直前、ウィットさんの計らいでGFNYジャパンのヨウ・ヤマダの名前がアナウンスされる場面も。
―GFNYメキシコメンバーも健闘を見せるが、男女表彰台にイタリア国旗が上がる
元リオ五輪選手ルイス・レムスは終始会場でインタビュー撮影などで忙しくしている中、第一集団でゴール。ルイスのいとこで昨年の東京五輪選抜3位の実力者フラビオ・デ・ルナは10位のフィニッシュ。
健闘を見せたが男女個人での優勝はいづれも初参加のイタリア人。
ルーカ・ベルガリーノはチームメイトとスプリントで決するドラマチックな展開となった。
女子のサマンサ・アルナウドは独走でフィニッシュ、実力を見せつけた。
東京五輪を制し、話題となった数学者サイクリスト・アナ・キーゼンフォーハー選手も実は2014年GFNYチャンピオンシップを制している。
今後の活躍に期待を寄せてしまう。
―世界最大のアマチュアイベント、日本開催に向けてメキシコ在住のヨウ・ヤマダが務める日本親善大使、ミッションはGFNYジャパンの開催。
開催に向けての最大の課題である道路封鎖のハードルの高さがあるが、ニューヨークがまさに同じ境遇だったのだ。
ヒルクライム、クリテリウム、ファンライドなど小規模、短距離のレースイベントしかないニューヨークの状況を一変したのがフルーム氏の情熱だった。
2010年の初開催から数えて10回目、コロナの重圧にも負けず過去最大の規模をたたき出した今回のレースに胸を打たない関係者はいなかった。
今や1年中世界中のサイクリストがライドをしに来るという、大きな地域社会的価値作りに成功している事例を日本が受け入れていくかどうか。
これはサイクリング業界というくくりではなく、日本全体の命運をかけた戦いであると認識される。一気に海外から価値のある国になれるかどうかのカギを握るプロジェクトがすでに動き出しており、昨年12月には伊豆でのライドイベントを成功させたヨウ・ヤマダとGFNYの動向に注目である。
文責:Yoh Yamada
Huekapipo
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