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INA PAACE Automechanika Mexico展示会訪問レポート


7月10日~12日にメキシコシティで開催されたINA PAACE Automechanika Mexico展示会の初日に訪問をしたので、今回はその様子をレポートします。


※開会式の様子


本展示会は自動車アフターマーケット業界向けの展示会となっており、2024年の展示会では、下記の分野に焦点を当てた展示会との発表がありました。


  • Eコマース

  • EVバッテリー

  • 衝突事故時の修理部品(コリジョンパーツ)

  • チューニング製品


上記だけではなく、ライトニング、ブレーキ、サスペンションパーツ、樹脂成形部品、オイル、グリル、タイヤ、モーター、ミラーやカスタム部品などアフターマーケット部品に関連するサプライヤーが出展していました。


2023年の来場者は39カ国から27,000人の来場、24カ国から511社の出展があり、私が今まで訪問した他展示会に比べると、初日から来場者数は多い印象でした。下記は今回の展示会マップとなりますが、左の黄色枠はすべて中国系サプライヤーの出展です。去年も180社近い中国系サプライヤーの出展がありましたが、今年も241社近くのサプライヤーが出展していました。


※2024年展示会のフロアマップ


※中国系サプライヤー出展の様子



※ DONGFENGブースの様子


今回は、中国完成車メーカーで唯一出展していた、中国国営OEM東風汽車集団有限公司(以下DONGFENG)を紹介したいと思います。DONGFENGが今回の展示会に出展していた目的は、以下の3つでした。


  1. 自社の完成車販売プロモーション

  2. アフターマーケット向け部品の販売プロモーション

  3. 生産部品供給のプロモーション


特に3点目の完成車メーカーが、OEMという立ち位置だけではなく、Tier1メーカーのように部品供給側を模索している点がとても新鮮でした。


1点目に関しては、DONGFENGは中国市場向けが販売全体の98%と多くを占めていますが、2022年の販売実績では中国に次いで、チリやコロンビアと南米市場へも販売実績があります。現在メキシコではDONGFENGのディストリビューターは全国に9カ所(メキシコシティ、チルパンシンゴ、ハリスコ州、ソノラ州、ヌエボレオン州、シナロア州)あり、乗用車ではなく、トラック、ピックアップやバンの販売をしています。今回の展示会では、SUV DクラスのHUGE(中国車種名: 皓極 Haoji)を展示していたので、今後はメキシコ市場での乗用車販売を模索しているのかもしれません。※HUGE と同セグメントの車種はToyota RAV4, Honda CR-V, Nissan X-Trail/Rogue, Mazda CX-50などがあります。ベース価格は139,900元(日本円約305万円)と同セグメント車種と比べても半分近くの価格帯になっています。


※2022年DONGFENG販売台数内訳(出典:マークラインズポータルサイト参考)


2点目は、今回の展示会でアフターマーケット部品の販売拡販を行っていた点です。下記、展示会で配布していたカタログには、彼らが対応しているアフターマーケット部品の部品名、部品番号、対象車種やメーカー、サイズなどが記載されています。写真にあるようなネジやドアミラーなど彼らがディストリビューターの立ち位置となり、アフターマーケット市場への参入をしている点をアピールしていました。


※部品カタログ


最後に3点目の生産部品供給のプロモーションになりますが、今回、特筆すべき点だと思います。下記も展示会のカタログになりますが、OEから始まる部品があり、車が最初に製造された際のオリジナル部品という事になります。彼らがすでにOE部品として供給している部品があることが分かります。カタログの中でOE部品は多くはありませんでしたが、完成車メーカーとしての立ち位置ではなく部品メーカー(Tier1)として他OEMへの部品供給(生産部品の他販)を進めたいと展示会で説明いただいた事業開発担当者からお伺いしました。今回、完成車メーカーとして、アフターマーケット向けという部品メインの展示会へ出展している点も、彼らが部品供給という点に焦点を当てて、プロモーション活動をしている現れだと感じました。


 ※部品カタログと展示部品


編集後記


前年の展示会に引き続き、中国系サプライヤーの出展数は全体の約3分の1を占めておりました。本展示会はアフターマーケット市場が目的なので、生産部品を扱う/生産部品に参入を希望するメーカーは少ない印象でした。完成車メーカーDONGFENGが部品供給プロモーション活動をしていたという点は、これまでにない面白い取り組みだなと感じました。完成車メーカーが部品メーカーとして他OEMへの供給を志向するのは珍しい取り組みでした。今後のDONGFENTの動向に注目したいと思います。



執筆者

MarkLines Mexicana清水

マークラインズポータルサイト: https://www.marklines.com/portal_top_ja.html

 

お問い合わせ先






MarkLines Mexicana S.A. de C.V.

Address: BLVD Mariano Escobedo 3634 503 y 504 5to piso,

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