書き下ろし短編小説・メキシコへ戻る
- MEXITOWN
- 3月28日
- 読了時間: 7分

こんにちは。短編小説シリーズですが、大分時間が空いてしまい、大変申し訳ございませんでした。メキシコから日本への一時帰国編の続きを書いておりませんでした・・・そしてその間に編集長は
東京成田→メキシコシティ→メキシコ地方都市
で一時帰国をしました。今回は、その時の心情を纏めました。前回がアメリカ経由でかつCOVID19時期だったころと状況が大分違いますが、記憶がフレッシュな方を頼りにして書いていこうと思います。
出発前日~成田空港での出来事
今回は成田空港からメキシコシティまでの直行便で、メキシコシティでレオン行きの便に乗り継ぐ。今回は成田空港近くのホテルに一泊。このホテルのホスピタリティやレセプションの方々の丁寧な対応に感激の連続。最後にと思ってホテルのコンビニに足を運び、買い忘れたものはないかな?と何回も店内をグルグルしてしまう。
そして帰る前の日の晩ご飯がとても大事。だいたい決まってお刺身、お寿司、うなぎ、卵かけご飯(朝の時)のどれかである。今回は主人が台湾から乗り継ぎで一泊することもあったので、私の父と主人、私の3人でホテルから少し成田駅に近いところでお寿司屋さんへ。成田近辺は東京よりも安くて、混雑も気にすることないので(おそらく時間帯によるかも)お気に入り。ひたすら静かにお寿司を堪能。こうして3人カウンターに並んでお寿司を食べる機会はあと何回あるのだろうか、としんみり考える時間がないくらい黙々と食べてしまう(笑)。そして父はその日のうちに実家へ。空港での見送りになると、何となく別れ際が難しく、こうしてちょっと慌ただしい方がある意味いいのかも。
荷物ないまま帰国?!
ここで今回前日に起こったトラブルをご紹介(一時帰国と関係がないですが、共有したいため書かせていただきます)。実は出発前日にホテルで受取予定だった荷物が指定の時間に届いていなかった。また、同じ日に集荷されたスーツケースの空港受け取りの分の到着通知も来ない・・・!!日本では指定した時間に必ず荷物が届くのが当たり前だと思っていただけに、頭が真っ白になってしまった。ホテルの方もご自分の業務範囲ではないのに、物流会社のサイトで荷物を追跡してくれたり、営業所に電話もかけてくれた。その日の夜になっても届いていない・・・どうしよう、、沢山買ったお土産や日用品がないままメキシコに戻ることになるのか・・・焦りでどうしようもなく、しんみりなんてする時間もなかった。営業所の方が何度も遅くまで進捗を電話で報告してくれる対応に本当に感動した。まさに2025年物流問題はこのことで、物流業界の人手不足に加え、ちょうどブラックフライデーや年末にかけて物流の量が増えたため、予定通りに配送が出来ない状況だったようだ。今後もしばらく続くようなので、荷物は早めの配送手配をおススメします。特に空港受け取りには注意してください。
出発当日。不安になりながらも、電話がかかってくるスマホをポケットにずっと入れたまま朝ごはんをとる。すると空港に無事スーツケースが到着したという連絡が!そしてチェックアウトし空港に向かう30分前に荷物も届いた!!届いた瞬間、レセプションのスタッフの方々がこちらを見て笑顔で「良かったですね!」と自分のことのように喜んでくださったことはずっと忘れないだろう。そして急いでパッキング(したのは主人)して無事空港へ。ああ、本当によかった・・・。やっとメキシコに帰国する準備ができたという気持ちになれた。
そして成田空港第一ターミナルへ。今回はそれほど混んでおらず、チェックインもスムーズにできた。私は出国手続きのためにセキュリティチェックを終えて、エスカレーターを降りる時、ああ日本を出るんだな、という気持ちにかられる。おそらく家族が見送りに来た時は、ガラス越しにエスカレーターで降りていく私を見ているからだろう。これから異国の地でまた日々戦ってくるね、またね!今回はそこに家族がいなくても、それでも同じ気持ちになるものだ。
ソフトクリームの優しい甘さ
搭乗ゲートを確認してから少し免税店を見たりして、目に入ったのはソフトクリームの置物・・・!そう、何を隠そう私は日本のソフトクリームが世界一というくらい、アイスクリームよりも好きなのだ!昨晩は荷物のことで不安で寝つきが悪かったため、頭もすっきりしなかったこともあり、コーヒーショップのソフトクリームを思わず注文してしまった。優しい甘さと柔らかいくちどけに心がとても落ち着いた。これで、心置きなく日本を出国できる!
フライト~メキシコシティ空港
メキシコシティまでのフライトはメキシコ→日本より、日本→メキシコの方が短い。それでも長時間フライトは乗る前から体調管理をしておかないと、到着してからきついなと思った。今回は前日バタバタしたことや、その2週間前に風邪を引いたりしていたのが残っていたため、フライト中も万全な体調とは言えなかったかもしれない。にもかかわらず、あまり機内では食欲ないのに、今回は結構つまんでしまった(笑)。特に2回出る機内食の合間にギャレーで提供される軽食に日清のカップヌードル(オリジナル、シーフード、カレー、味噌)、サンドイッチ、おにぎり、お菓子やフルーツがありがたかった。特にカップヌードルの味噌味はホッとする味で、今回はとてもはまってしまった。機内が冷えているので温かい汁物は身体をあたためてくれて、眠りやすくもなる。
寝たり起きたりを繰り返し、ゲームをしたり読書したりしているともうメキシコシティ。窓からだんだんとメキシコシティの街が見えてくる・・・と思ってたらかなりの霧?大気汚染?で外があまりきれいに見えない💦こうしたことでフライトが乱れることも、冬は結構多いよう。そして着陸。着陸した瞬間も、何ともいえない気持ちになる。着陸してから飛行機には約降りたいと思う気持ちが強いのは日本から戻ってきたときだろう。
メキシコへの入国は比較的簡単で、ビザとパスポートを出したら、殆ど何も聞かれずスタンプ押されて終わり。時間帯によっては列もないので、まったくと言っていいほど緊張感ゼロ!乗継便のため、荷物をピックアップして税関申告もする必要がないので気持ちが軽い(※ただし、スーツケースはメキシコシティか、最終目的地の空港の税関で開けられて、見られてます。私達は何も取られていませんでしたが、税関を通らないから色々持っていっても大丈夫ではないようです。とはいえ、税関申告所でのボタンを押したり、目の前で何か見られたりするようなあのステップは逃れられます)
むむむ・・・寒気がしてきた
乗り継ぎまで4時間近くあるため、免税やショップを見た後でもやることがない・・・手持ちのお菓子やお水を飲んだりしても、全然時間が潰せない。そして待合スペースがとっても寒い!底冷えするような寒さで、メキシコシティはこんなにも寒かったのかと思うほどだった。おそらくこれも原因で、レオン到着したその日の夜に高熱を出したのだと思う。メキシコシティ空港を冬に利用することがあれば防寒グッズ必須かもしれない。ああ眠い。。。でもここで寝たらレオンへのフライトも逃しそうだし、何より防犯上よくない・・・必死に寝不足を我慢する私達。
日差しと空の洗礼を受けたらスイッチオン!
そうしてレオン行きの飛行機に乗って、シートベルトを締めた後、次に目が覚めたときには飛行機が着陸してました(笑)。それくらい大爆睡していたようで、機内サービスのお水も見逃すことに💦 飛行機の窓から差し込む強い日差しと晴れた空を見て、レオンに帰ってきたーという気持ちになりました。おそらくここで今回は自分の体内スイッチが日本からメキシコに切り替わった瞬間だっただろう。メキシコシティでスイッチ入れ替わることが多かったけれど、今回は空港のあまりの寒さと眠気にスイッチすら入らず。そしてレオンの日差しの温かさを浴び、家に着いて一息ついたところで熱を出しました(笑)
― さてと、これからまた私のメキシコでの奮闘記、第N章が始まる
次の一時帰国まで、一体どんなドラマが私を待ち受けているのだろうか???
完