メキシコで頑張る人にインタビュー企画!第9回目となる今回は、日本のクラフトジュース”Kimino”をメキシコで販売しているAlejandro様とMarcos様にお話を伺いました。日本のクラフトユズジュースの美味しさに感激し、メキシコで販売することをスタートしたお二人。どんなきっかけでKiminoをメキシコで販売しようと始まったのでしょうか。
MEXITOWN:こんにちは、今日は宜しくお願いします。まずは、ブランドについてのご紹介と、お二人がKiminoをメキシコで販売しようとしたきっかけを教えてください。
Alejandro(写真右):Kiminoは日本のブランドで、日本で4年前から販売が始まりました。もしかするとMEXITOWNの読者の皆様でも、日本で見たことがあるという方がいらっしゃるかもしれません。今日一緒にインタビューに参加しているMarcos(写真左)が今から1年半前に日本に新婚旅行に行ったときに、レストランで飲んだKiminoの美味しさに感動しました。メキシコに戻ってきて「Kiminoドリンクをメキシコで販売したい」と私に話し、早速日本にいるKiminoのオーナーにメールをしました。
Kiminoのオーナーは日本に長く住むドイツ人のMarcus氏で、奥様が日本人の方です。彼はこのブランドを始めるまでは日本でバーを経営していて当時彼らはフレッシュなゆずを
使ったカクテルを作っていたのがきっかけで、シンプルかつ、健全で、美味しいドリンクを自ら作る決心をしました。そして誕生したのがしたのが、KIMINOです。その後私たちがメキシコで売り始めて、現在は私とMarcos、会計士の3人が会社のメンバーです。
MT:日本に住むドイツ人の方がブランドオーナーとはとても面白いですね。ブランドの名前、Kiminoは日本語で”君の”ですが、メキシコで販売しているときはどのように紹介されているんですか。
Alejandro:Kimino parati として紹介しています。Para ti は日本語で君のためにですよね。KiminoというのはParatiという意味だよということで、紹介しやすくしています。
MT:日本からわざわざ輸入して販売しているんですよね。
Alejandro:そうです。日本のクオリティをメキシコにも届けてほしいというオーナーの強いこだわりがあるので、日本から全て直輸入しています。Kiminoにはこだわりがあるのですが、それはMarcosから説明します。
Marcos:Kiminoは「簡素」(Kanso)という日本の言葉をコンセプトとしており、原料には本当に必要なもののみを使用しています。柚子ジュースにおいては、兵庫県の山の天然水、ゆずの果汁、有機砂糖の3種類のみです。簡素だけれど美味しいジュースを皆様に届けたいという思いがあります。
Kiminoの柚子や梅の収穫の様子や農家の皆様のお写真。
大切に育てられているという思いが写真からも伝わってきます。
この柚子たちが海を渡り、遠いメキシコに届けられています。
柚子農家の方のインタビュー動画
MT:ウェブサイトを見ると、現在メキシコでは梅(UME)と柚子(YUZU)のスパークリングジュースを販売していますね。
Alejandro:はい、現在はUMEとYUZUの2種類だけを販売していますが、日本やアメリカえでゃりんごとみかん、シソのジュースも販売しているので、将来的にはメキシコでも販売することができれば、と考えています。
MT:YUZUとUME、メキシコ人からの反響はいかがですか?
Alejandro:日本人の皆様も大好きなYUZUは、素晴らしいフレーバーですよね。メキシコにもライムやグレープフルーツといった同じ柑橘系のフルーツが沢山あり、メキシコ人には慣れ親しんだ柑橘系の味としてとらえていただいています。UMEはメキシコの果物にはない珍しいフレーバーです。私としてはチャモイ(chamoy)とタマリンド(tamarindo)の中間くらいの位置づけの果物で、YUZUとは違ったアプローチでメキシコ人には紹介しています。
また、最近ではUMEとYUZUのアイスクリームも作ってるんですよ!
MT:UMEとYUZUのアイスクリーム!面白いけれど、和風のアイスクリームがメキシコでも頂けるのは感激です!ところで、こちらのKiminoの製品は現在、どこで買うことができますか?
Alejandro:現在はウェブサイトから購入できます。ウェブサイトではYUZUとUME、それぞれ砂糖が入っているスパークリングジュース以外にも砂糖がなく、果汁と天然水の2種類の材料のみを使用したスパークリングジュース、それとTシャツを売っています。メキシコシティを中心にしているので、今後は日本人が多く住むレオンやバヒオ地区の方々にも手軽に味わっていただけるようにしていきたいです!
MT:メキシコシティではすでに数店舗でお取り扱いいただいているんですか?
Alejandro:現在は日本料理レストランのNOBU、EDO KOBAYASHIグループのROKAIとIWASHIでお取り扱いいただいています。どちらのお店も高品質のKiminoとマッチしており、我々もKiminoの世界観と合うようなお店をターゲットとしております。他には、メキシコシティにあるIngredientaでもお取り扱いいただいております。また、レストランだけでなく、メキシコシティを中心に展開しているカフェチェーンのCucurucho
でも提供していただいています。Cucuruchoは日本のカルチャーが大好きで、店内にも日本人アーティストが書いた絵が飾られているんですよ。
MT:高級なお食事に柚子や梅といった慣れ親しんだ味の美味しいジュースが味わえるのは嬉しいですね。どのお写真もとても素敵です。
Alejandro:ありがとうございます!
MT:ちなみにですが、今後はKiminoをメキシコで工場を作り、生産するといった計画はありますか。
Marcos:私たちも一度そういったことを考えたことがあります。ただ、柚子はとても繊細な果物で、メキシコで育てるのが難しい果物です。実は今、私の庭で柚子の木を2-3本植えて数年かけて育てているのですが、メキシコの柚子は日本の柚子のように果汁が豊富にどうしてもならない。日本の柚子のように育てていくには工夫していくしかないと思いますが、オーナーの”日本の高品質のものを利用したい”という強いこだわりを守っていこうと考えています。
MT:メキシコと日本でそんなに差が出てしまうんですね。最後に、今後ウェブサイトを通じてご自宅用にKiminoを買われる方のために、お二人のKiminoのおススメの飲み方を教えてください。
Alejandro:常温で保管することをおススメします。そして飲むときにグラスに氷を2-3個入れていただき、常温で保管したKiminoを注ぐと一番Kiminoの良さを引き出すことができると思っています。お買い上げいただいた後にすぐ冷蔵庫に入れて保管してしまうと、品質が落ちていきます。
MT:わかりました!本日はありがとうございました!
Alejandro and Marcos:ありがとうございました!
日本にハネムーンに行って飲んだドリンクの味が忘れられず、オーナーに直接連絡してメキシコで売ることになったというお二人。当初MEXITOWNから問い合わせをした際、メキシコで日本人の方が販売されていると思いましたが、日本人の方がいないということにも驚きました。日本人として、メキシコ人の方々に柚子と梅という日本文化に惚れ込んでいただいたことにとても感激しました。
こんな素敵な日本のクラフトドリンクが在住日本人にあまり知られていないのはもったいない!そこで、そんなお二人のためにレイトレーディングではテキーラと柚子、梅を合わせてそれぞれ”ユズガリータ”と”梅テキーラハイボール”を考案しました!実はAlejandroさんとMarcosさんも試したことがないということで、大変驚いていただけました!
ユズガリータ
作り方:
グラスに氷を2-3個入れて
テキーラ ・ブランコ 1
KIMINOのYUZU 3
(濃さはお好みで調整してください)
ふんわりと香る柚子はまるで、年末に日本に帰国したときに久しぶりに味わう柚子の香りを彷彿させました。日本が恋しくなりました。柚子がこれから日本でも旬を迎える時期なだけに、おでんや鍋料理、お刺身と合わせていただきたいカクテルです。
梅テキーラハイボール
作り方:
グラスに氷を2-3個入れる
テキーラ・レポサド 1
KIMINOのUME 3
(濃さはお好みで調整してください)
梅の風味を引き立てるために、YUZUとは違い、3か月~1年熟成をしているレポサドのテキーラを選んでみました。ほどよい樽感も残りつつ、梅の酸味と香りのバランスがとれました。食前酒にもよし、焼き魚や味噌焼きなどの焼き物との相性がいいカクテルです。
メキシコシティにお住まいの読者の方は記事本文中のレストランで、それ以外の地域にお住まいの皆様は以下ウェブサイトよりご購入いただけます。
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