第34回メキシコで頑張る人にインタビュー、今回はメキシコのファッションデザイナー、モデルとコスプレイヤーのマイ・サカーリさん(May Sakaali)です。
マイさんはSNSで活動されていて、インスタグラム(38.3Kフォロワー)、フェイスブック(40.2Kフォロワー)、ツイッター(6.8Kフォロワー)と沢山のフォロワーがいます。ファンはメキシコのみならずアメリカや日本、台湾など多くの国の方からフォローされています。そんなマイさんの素顔に迫ってみます。
<目次>
衣装は全て手作り!ファッションの勉強もしました
MEXI TOWN (以下MT):
マイさん、本日はMEXI TWONのインタビューを受けてありがとうございます。
まず、マイさんのことを教えてください。
マイ・サカーリ(以下はマイ):
こんにちは、マイ・サカーリです🤗。
私はメキシコのドゥランゴ州出身で、約10年前からプロのモデルとコスプレイヤーをしています。いつも同じドゥランゴ出身のカメラマン、ファノ・ギハロさん(Fano Guijarro)に撮影の依頼をしています。
ドゥランゴの名物はサソリです😊。ドゥランゴでは簡単にサソリが見つかるので、サソリを料理にもします。またドゥランゴは自然がいっぱいで眺めがいい山が多いです。透き通った青空と真っ赤な夕日がとてもきれいで、皆さんにもドゥランゴの素敵な景色を見せたいです。
MT:
サソリ料理ですか!?ちょっと怖いですが、一度は試してみたいものですね。広大な土地の青空と夕日も、日本でなかなか見れない景色ですから、ドゥランゴで見てみたいですね。
モデルとコスプレはいつから始まったですか?そのきっかけは何でしょうか?
マイ:
昔から変装する願望と洋服作りへの情熱がありました。初めてのコスプレは2007年にドゥランゴで開催されたコスプレ大会でセーラー服を着て出場しました。すごく楽しかったので、翌年もまた参加しました。
当時はまだ素人でしたが、数年後の2011年にプロのモデルとコスプレイヤーとして自分のキャリアをスタートしました。私が着たコスチュームは全部自分で生地から手作りや既製品から大改造するので、「マイのオリジナルコスチューム」です。
MT:
自分でコスチュームを作ったんですか?すごいですね!
どこで裁縫を学んだんですか?自分でコスチュームを作りたい理由は何でしょうか?
マイ:
裁縫は私の家族の伝統の一つです。小さい頃から母と祖母から裁縫の基礎を学びました。大学の時、私の専攻はファッションデザイマーケティングで、裁縫のスキルだけではなく、コンセプトの生み出し方や作品の出し方についても勉強したので、いつもストーリー作りに心をかけるようにしてます。
市販のコスチュームもいいですが、いくつかののデメリットがあると思っています:
ワンサイズの場合が多い、大きかったり小さかったりする。
上質な生地で作られたものが少ないため、着心地があまりよくない。
選択肢が限られる、自分はもっと色々なキャラになりたい。
私のコスチューム作りは平均的に2~4週間かかります。ちょっと大変ですが、思い通りのものを着れるので、やっぱり自分で作りたいですね。
MT:
いいですね、本当にたくさんの情熱とスキルを持ってますね!
マイさんの写真やビデオはアニメのコスプレ以外にも、日本のエッセンスが見られます。日本のどこが好きですか?好きになったきっかけは何でしょうか?
日本のアニメと原宿ファッション大好き!
マイ:
好きなものがありすぎで、どこからお話すればいいのか分からないです!😊
ファッションとデザインを勉強していた時、「原宿ファッション」に触れまして、新しい扉を開いてくれました。そのファッションとカルチャーを勉強すればするほど好きになって、私も日本のアニメが好きだから、その流れでコスプレを始めました。
もう一つ好きなところは、東京や大阪のようなビルが多い大都会です。モダン感がいっぱいの都会はドゥランゴでなかなかないです。
MT:
確かに、原宿ファッションとアニメは世界中に有名ですね。どのアニメが好きですか?メキシコではどう見ていますか?
マイ:
人生初めて見たアニメは「ポケモン」でした。そのときはまだとても小さかったので、「アニメ」という認識はなかったです。初めてアニメとして見てたのは「遊☆戯☆王」で、今はよくFate/stay nightシーリーズや他のアニメを見てます。
昔はテレビでしか見れませんでしたが、今は高速インターネットとNetflixなどのビデオストリーミングサービスがあるので、アニメをネットで見ることが多いですね。
MT:
本当に便利な時代になってきましたね。日本に行ったことはありますか?
マイ:
ファノさんと2019年3月に日本に旅行に行きました!日本の町の景色がとてもきれいで、沢山いい思い出ができました。春だったので、ずっと見てみたかったサクラも見に行きました。
憧れの日本で、桜の木の下で写真を撮れたことに感動
実は大昔とある夢を見ました。夢の中では、一本大きいなピンクの木があり、そのすぐ隣は一本の川でした。その木から沢山のピンクの花や葉が川に落ちてきて、ピンク色の川になりました。当時はまだ若かったので、桜の木はもちろん、「サクラ」という名前すら知らなかったです。
それから数年後、2017年頃に飛行機でメキシコシティに行ったとき、空港で日本旅行のポスターを見ました。そのポスターは大きな桜の木、沢山の花びらがすぐ隣の川をピンク色に染めていました。まるでその夢で見た景色で、思わずにそのポスターの前に立ち留まりました。
そのポスターがきっかけで私は日本に行くことを決めました。それから2年後、東京、大阪、福岡に旅行に行きました。憧れのモダンな東京、風情と伝統がある大阪、そして私のドゥランゴでの日本語の先生の故郷の福岡を見たかった。
MT:
本当に夢を実現しましたね!旅行はいかがでしたか?
マイ:
東京では原宿、渋谷等色々なところに行きました。大都会と沢山のビルの雰囲気がとても気に入り、道路が信じられないほど清潔でした。着物を借りて、着物姿で町を歩きました。その時はすごく着物の文化を身に感じ、素晴らしい体験ができてとても楽しかったです。😊
大阪では少々古風な感じがする町が好きで、人もとてもやさしかったです。たまに見かける小さな居酒屋が沢山並ぶ細道の風景がとても気に入って、写真を何枚も取りました。その居酒屋に入る勇気はなかったですが、今度行った時には入ってみたいです。
福岡では糸島に行きました。あえて都会から離れた日本の地方の風景を見たかったです。沢山のサクラが咲いているところに行き、その景色はとてもきれいでした。すごく感動したので、桜の木に下にいた自分はその景色に溶け込んでしまいそうでした。😊
MT:
素晴らしい体験ですね!最近マイさんはテキーラ アガベブームとのコラボがあったようですが、それについても教えていただけますか?
テキーラのカクテルは美味しい!メキシコを代表するお酒!
マイ:
はい、もちろんです!😊私がテキーラ アガベブームの日本のブランドアンバサダーになったきっかけは、アガベブームの輸出社であるRay Tradingのオーナーのレイさんが私の作品を見て、メキシコのコスチュームとテキーラのコラボの提案をしてきました。
今回リリースした4つのキャラクターは私とRay TradingさんのSNSで見ることができ、マリアッチちゃん(マリアッチ風のコスチューム)、メキシコちゃん(メキシコ国旗色の緑、白、赤をモチーフしたコスチューム)、ムネカ・メヒカナ(メキシコ伝統人形コスチューム)、とアデリータ(メキシコ革命戦争で伝説の女性兵士たちのコスチューム)でした。
どれもメキシコのカルチャーと歴史ををよく表現しており、メキシコを代表するお酒、テキーラとすごく似合います。
MT:
素晴らしいコメントありがとうござます!とてもうれしいです。
今回のコラボまで、テキーラにどんなイメージを持ってますか?ブランドアンバサダーになった後、そのイメージから何か変わりましたか?
マイ:
実はブランドアンバサダーになるまではテキーラのことほとんど知らなかったです。😅
しっかりとしたブランドアンバサダーになるために、テキーラとその原材料のアガベを沢山勉強しました。それでテキーラは手っ取り早く酔うためのお酒ではなく、アガベ本来の味と作り手の職人技を楽しむ芸術品です。私がこの素晴らしいテキーラのアンバサダーになれてとてもうれしいです。
そのまま飲めなくても、テキーラをマルガリータやカンタリートなどのカクテルにして楽しむのもおすすめです。アガベブームは楽しいパーティーの雰囲気と、辛過ぎずスムーズでやさしい味がします。テキーラの初心者にもとてもおすすめです。👍
MT:
アガベブームへのコメントとおすすめの飲み方ありがとうございます。これからチャレンジしたいことはありますか?
マイ:
ファッションデザインとモデルスキルをもっと磨きたいですね。自分のことを決めつけないで、今やってることに責任をもってやり続ければ、きっと想像以上にいいことができると思います。
MT:
マイさんはいいセンスを持っていて、責任感も強いですから、きっと沢山のチャンスが待っていると信じてます。
最後に、日本のファンの方へのメッセージお願いします。
日本でいつかお会いしましょう!
マイ:
私は日本の大ファンで、自分のデザインは日本のファッションや文化にたくさんインスパイアされてます。私の写真とビデオをもっと多くの日本人の皆さまに見て頂きたいです。
日本への旅行はとても楽しかったので、また早く行きたいですね!時間があれば日本に短期滞在して、プロのファッションデザイナーの方やモデルとして、憧れてる方々と一緒に働きたいです。コロナ禍はいつに終わるのがわからないですが、収束し、以前のように旅行できたらまた日本で会いましょう!
MT:
本日のインタビューありがとうございました。日本で会いましょう!
Muchas gracias!(スペイン語、どうもありがとうございました)
マイ:
Muchas gracias!(どうもありがとうございました)
編集後記
マイ・サカーリさんは編集部がメキシコで知り合った、プロのモデル・ファッションデザイナーです。メキシコではコスプレも人気が高いですが、自分が着る洋服やコスチュームを作る程のこだわりを持つ方は滅多にいません。
マイさんの写真はかわいい女の子がきれいなコスチュームを着飾る以上に、全体のテーマや雰囲気作りまで考え、常に新しいコンセプトをフォロワーの皆さんに提供することを考えてます。とても真面目な子で、よく勘違いされがちな「モデルさんが楽な仕事をしてる」というイメージとまったく違います。
ぜひマイさんのSNSをご覧ください。
Instagram: https://www.instagram.com/may.sakaali/
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