こんにちは。今回はメキシコ国籍の方のパスポート(以下、メキシコのパスポート)についての記事です。
パスポートの申請費用、2022年より値上げ
メキシコのパスポートの申請費用が来年値上がりするというニュースが10月23日付でEl Universalから発信されました。
メキシコのパスポートは1年用、3年用、6年用、10年用の4種類ありますが、どの年数でも値上がります。10年間の費用においては、日本の10年間用のパスポート申請費用(2021年10月現在、16,000円)よりも高額です。
1年: MXN$645 → MXN$754.67
3年: MXN$1.345 → MXN$1,471.46 .
6年: MXN$1,845 → MXN$1,998.77
10年: MXN$2,840 → MXN$3,506.11
1年間は3歳未満の子供のみが申請できます。また、60歳以上、身体に障害がある方、とカナダで農業に従事するメキシコ人は上記金額の半額の費用となります。
このニュースからふと気になったのが「メキシコのパスポートの効力(ビザなしで入国できる国)はどれくらいだろう」ということ。普段、メキシコ人の方と接する方でもいざ海外に一緒に渡航する時には必要な情報となりますね。
メキシコのパスポートランキングは世界25位
イギリスの調査会社Henley & Partners が毎年発表している世界のパスポートランキング2021年では、メキシコは世界25位で、ビザなしで入国できる国が158か国でした。ちなみに第1位は日本で192か国。2018年から1位を維持しています。
日本やEUはビザ不要
COVID19の入国規制を考慮せず、メキシコのパスポートでビザなしで入国できる158か国のうち主な国は日本、ブラジル、カナダ(事前にeTAの登録必要)、フランスなどのヨーロッパ諸国、香港、韓国、シンガポールなどです。日本で例えると、現在COVID19の入国規制で適用がされませんが、メキシコのパスポートで180日間滞在が可能です。
アメリカ入国はビザが必要
反対にビザが必要になる国は、
アメリカ(グアム、プエルトリコなど含む)、台湾、オーストラリア、中国、インド、トルコ、タイ、ベトナム などです。
日本のパスポートではアメリカはESTAの事前申請のみですが、メキシコのパスポートではビザの申請が必要となります。
ビザが必要・不要の国は以下のサイトで公表されていますが(My PassportでMexicoを選択。チェックマークのある国がビザ不要の国)、最新の情報は各国大使館に問い合わせてください。
日本のパスポートが世界で最も強いパスポートが故に、海外旅行をするときにはあまり気に留めていなかったビザの問題。アメリカのビザの申請も時間がかかったり、申請が厳しいという話も耳にします。COVID19の規制に加え、パスポートも値上がりすることでメキシコからの海外旅行のハードルがより一層高くなったのではと思います。