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MEXITOWNの中の人の人生その③



Hola!前回の記事では、台湾から神戸に行くところまででした。さて、そして神戸生活が始まりました。日本では関東にしか暮らしたことがなく、友達はいるけれど本当にやっていけるのだろうか。不安でいっぱいでしたが、まさに住めば都でした。


2012年秋~2014年夏 生まれて初めての関西暮らしと、コンサルタントとしてのトレーニング


住んだのは兵庫県神戸市。阪急・阪神・JRの3路線に歩いて行けるところに住み始めましたが、住んでからしばらくは求職活動をしていました。いやあ、もう一言でいってしまいます。関西、大好きです!決して関西在住の方からお金もらったわけではありません(笑)

何がいいかって、あげたら沢山あるのですが、いくつか例をあげると、



  • 洋食が安くておいしい

  • 三宮・梅田駅周辺は雨にぬれないで買い物できる

  • パン・スイーツ、外れが一つとしてない

  • たこ焼きと明石焼きが手軽に食べれる →おかげで粉もんで一番好きなのがたこ焼きになってしまいました

  • お店が混んでない、並ばない(稀に並ぶくらいで東京ほどカフェを利用するのにまったりしたことが殆どない)

  • 電車が空いている

デメリットとしてあげるのであれば、お蕎麦とお寿司が自分には合わなかったことと、関西空港が遠かったので、台湾に行くときに苦労したくらいです。よく関西は雰囲気が違うなど色々言われていますが、それは人づてに聞いたり読んだりした話であり、何でも自分で体験したり、目でみることがいかに大事かということを思い知りました。もし機会があるならまた住みたいと思える街です。


2013年1月~ 情報システム会社で働く、厳しくも大きく成長した職場環境


そして3か月くらい就職活動をして、2013年からまずは派遣社員として大阪にある情報システム会社で、コンサルティング部のコンサルタントとして働くことになりました。SEやプログラマーではなかったんです。


もともとビジネスを勉強していたこともあり、勉強してきたことを活かしたい・コンサルタントという職業がどんなことをするのかを知りたいということで、特にIT志望ではありませんでしたが、大手コンサルティングファームで勤務されていた方の下で働くことはきっと自分のいい経験になるだろうと思い、入社しました。今思うと、そんな経験値のない私を採用してくれた当時の上司には、感謝してもしきれないくらいです。この方に採用されていなかったら、おそらくメキシコでのチャンスもなかったはずです。


しばらくして正社員採用されたのですが(紹介派遣ではありませんでした)、それから一気に上司の方々から指導を沢山受けました。結論、大学院で勉強してきたことは机上の上での理論にしかすぎず、実践で現場にいってお客さんと話して、出来る上司の方から資料作成やプレゼンの指導を受けないとダメだ!ということが痛いほど分かりました。


特に、これまでは文章を書いたりすることだけが多かったため、クライアントに持っていく資料作りのことは殆どやったことがありませんでした。そのため、上司から言われて作成した資料への容赦ないダメ出し(ごめんなさい)が日常茶飯事。特に印象的だったのが、問題・課題関連図の作成でした。


まず、いきなりパワーポイント(パワポ)で資料を作成せず(これいきなりパワポで作成しようとすると、絶対わかりやすい資料作れません。まず、伝えたい内容をノートに書きだし、絵を描くようにしないと、自分の頭で整理できないです)、A4用紙を4枚くらいくっつけて大きな紙にして、お客さんからのヒアリングで出てきた問題・課題を手書きで付箋紙に書き、どんどん大きな紙の上に置いていきます


すると、必然と問題や課題って繋がっていることが分かり、それぞれが線と点で関連性が見えてきました。これは、意外と色々な物事を解決するにおいても絶対使える技術だと思っています。また、その中で出てきた課題や解決策の優先順位をつけるには、ソフトウェアライセンスの期限と照らし合わせたり、人事の入れ替えも考慮したりで、(これだけじゃないけれど)この問題の整理方法は後々の職場でも使っていくことができました。この時私について指導してくださった上司の方には、感謝しかありません。


でも、ちゃんと息抜きもしていて、同じ職場の先輩の方とランチをしたり、退社後にお茶をしたりして、関西ライフ、本当に充実していました。一緒に行ったりしたカフェ、まだあるかな。


そんなある日、ちょっと頭痛やめまいがしたので脳外科でMRIをとりました。


「右耳の下に何かできているので、総合病院で見てもらってください」


え!?確かにちょっと膨らんでいる感じはしていたけれど、痛くもないし何だろうと思い、総合病院で見てみると診断されたのは、耳下腺腫瘍でした。原因は不明です。ただ幸い良性の腫瘍でしたが、数年置いておくと悪性になるかもしれないし、突き破るかもしれないしといわれ、早めに手術してくださいといわれました。いやはや、この時に手術していないで放置したままメキシコに行っていたら、もしかしたら悪性になっていたり、もっと大きくなっていたかもしれません・・・そう思うといいタイミングで手術ができました。


さすがに両親も心配し、手術は近くでできないのかといわれ、そのタイミングで、東京事業所への転勤も決まり、神戸から神奈川県川崎市に引っ越しました。


2015年2月 生まれて初めての手術、なんと6時間もかかった!

耳下腺腫瘍手術は良性とはいえ、顔の近くだったため、神経に触れることもあり、なんと6時間もかかった手術になりました。手術は手術前よりも後が辛いということを、この時思い知りました。


手術が終わった後、なんだかいろんな管が身体に入っているわ、痛み止めがない時は痛い、声もガラガラ。私を見たことある人は手術なんてしたの?と思うくらい執刀医の先生の腕がよく、跡は殆ど残っていません。ただ、いまだに疲れるとざわっとしてしまいますし、マッサージでも触れないように毎度伝えるようになりました。どうか、私の右耳に向かってボールは投げてこないでください(笑)


その後2週間お休みをいただき、東京事務所ではコンサル業務ではなくアドミンやそのころ始まっていた海外事業のお仕事に少し携わっていました。そして2015年末に退社しました。※写真の桜は東京事務所があったところの近くの桜です。


2016年夏 メキシコ?え?アメリカじゃなく? 

その後年が明けて都内某所の別の職場で働くようになりました。外資系の会社だったため職場環境もグローバルでした。ここではシステムのマニュアルを英語から日本語化したり、お客さんへのシステムサポート、外国人エンジニアへの指示をしていました。なので、マニュアル作りなら任せてください(笑)


すでにテキーラが大好きすぎた旦那がアメリカとメキシコに1ヶ月くらいいってました。帰国して聞いた話が「メキシコ楽しかった、なんとなくだけれどここなら住んでも楽しいと思う」と楽しそうに話しをしており、「ふーん、メキシコかあ。ポルトガル語やってたからすこーしはスペイン語わかるけれどどうかなあ。サンディエゴにいたからメキシコ文化はスキだけど」なんて思っていました


そんな時、登録していたLinkedInを開いてみたら、人材エージェント会社からメッセージが入っていて、ちょっと話を聞いてみることにしました。私はそのエージェントに、「やはり海外で働きたいけれど、海外で日本人が働けるITの仕事ってありますか」と話していたら、メキシコのお仕事を紹介されました


うっそー!メキシコ!?とりあえず面接を受けてみたところ、なんと内定までいただきてんやわんや。これは実際メキシコ見に行かないとダメだね、ということでその時の職場を退職して、次のメキシコに賭けにでることに。



まずはサンディエゴからメキシコ・まずはグアダラハラに入り、本場のメキシカンに感激・テキーラ畑に圧倒されっぱなし。そして働く予定の職場の方とレオンで会い、しっかりした会社だということも確認(すみません)。アメリカよりも物価も安く、環境も想像以上にきれいだったので、ジョブ・オファーのレターにサインしました。


ということで、メキシコに来るまでのきっかけまでお話してきました。2017年3月からメキシコに行ったわけですが、次回はメキシコについてからのお話になります。またしても沢山の試練?がありました、こうご期待ください!

 

ちょっとここで脱線。


たまに、「そんなに場所を転々としていたら、自分の仕事ややりたいことを思うように活かせず、辛いんじゃないか」と聞かれます。


確かに、結婚や配偶者の転勤などで、その都度職場を退職したりしなくてはならないことが、誰しもあります。折角スキルアップを始めていたのに、昇給目前だったのに、いい企業から内定もらえていたのに・・・など悔やんだり悩みました。


でも、そういったことは受け入れていくしかないし、そこで終わりと考えないで新たな環境でまた違うスキルを身に着けることができる・また違った出会いを通していい刺激を受けることができる というプラスの志向で考えるようにすると、色々な場所を転々とするのは苦ではないです。私の場合、むしろ同じ場所でずっといる方が向いていないんだろうと思っています。


幸運にも、過去それぞれの場所で経験してきたことが後々になって活かされてきているし、これからもどうやったら活かしていくことができるのかを考えるのも一つの楽しみです。もしこの記事を読んで、結婚や転勤、海外の駐在先についていくという転機で悩んでいる方がいれば思い切って新しい環境に挑戦することをおススメします。


※写真は友情出演の実家の猫

 

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