Hola!前回まではメキシコに下見に旅行し、そして渡墨する手前までをお話しました。そして今回で最終回。メキシコ楽勝!と思っていた私を待ち受けていたものは??それではどうぞ!(写真は私の住む街、レオンから車で1時間の世界遺産の街、グアナファトです)
2017年3月1日 メキシコ入り。日系企業で働き始める
今から3年9か月前、メキシコに重い荷物を抱えてやってきました。職場は当時メキシコ人3人、日本人が私含めて2名ととてもアットホームな環境でした。また、その業界では(今はわかりませんが)同じようなポジションをしている日本人女性はメキシコでおそらく私だけだろうといわれていました。そのため結構珍しがられました(笑)
入社してからは専門としていたところ以外のITの部分もいろいろかかわっていくことができ(ネットワークやハード機器、経理、総務、見積作成、営業、アフターサポート諸々)、また自分の下でメキシコ人エンジニアを管理するという、これまたチームメンバーをどう管理していったらいいのかという難しいポジションでした。
プロジェクトの管理、お客さんとの調整、メキシコ人エンジニアの進捗管理でやはり一番難しかったのが、メキシコ人エンジニアの管理です。。。痛感したのは
”いわなくても次何やるかわかるよねは絶対に通用しない”
”一気に色々依頼しない”
”絶対に人前で怒ったりしてはいけない”
”色々言ってくる言い訳?は真剣に聞かないようにする”
など、他にもここには書けないようなことが色々ありましたが、この後に出てくる退社の時や誕生日の時、体調を壊したときは個別にLINEをくれたりして、仕事以外でも色々助けてもらうことが多く、いいメンバーに私は恵まれたと思っています。全員英語ができるメンバーだったので、職場でのコミュニケーションもドキュメンテーションも全て英語。ただ、システム用語は随分スペイン語に慣れることができました(今では日本語のOS見ると逆に戸惑う)。
2017年7月 また手術!?
そんな入社して2か月くらいが経った時、ちょっと身体の不調を感じ、これから大きいお仕事が入るからちゃんと病院で見てもらった方がいいというアドバイスを受け、病院に行って検査をすることに。そうしたら「子宮筋腫が大小あわせて5個くらいあります」と😱
嘘でしょ!?メキシコに来る前に日本で検査したときはまだ大丈夫といわれていたのに。これから日本にまた帰国して手術すべきか・・・でも折角入社したばかりなのに、日本に帰国したら最低1ヶ月以上いないといけない・・・
いや!他の方もこの先生にお世話になっていい評価受けてるし、この病院(某レオン市内病院)は他の南米からも手術しにくるくらいだし、生命保険使えるし・・・ここはメキシコで手術してみよう!と決心し、7月下旬に2週間休暇をいただき、筋腫切除の手術を行いました。メキシコの病院でよかったことは、
配偶者がつきそえる(現在はコロナがあるので実態不明)
個室の料金は、日本の個室病床よりも安い
入院セット(歯ブラシなど)がもらえる
良くない点は、病院に限ったことではないですが、とにかく色々遅い。待っている間に体調悪くなる人きっといるはずです。
無事手術は成功し、1日入院した後、自宅療養。1週間ほどはベッドで安静。ちょっとだけ動くことができるようになってからは自宅から少しずつ仕事をしていき復帰しました。
メキシコの医療というものがどういうものが知ることもでき、きっとこの経験は将来誰かに役に立つと思ったので、今思ってもこの選択は正しかったと思っています。前回記事でも手術してるので、2015年からの5年間で2回も手術してるということに自分も驚きました。
2019年2月 めまい悪化。日本に療養しに一時帰国
手術が終わってからも山あり谷ありではありますが、順調に働き続け、沢山のいい経験もしてきました。そんな時、2019年2月頃、めまいが悪化してしまい、会社に退職を伝えました。ちょうど主人が日本に行く用事があったので私も帰国して、健康診断などを受けて異常がないか調べて、ゆっくり休むことにしました。幸い身体に大きな異常はなかったので一安心。今はたまに疲れてしまったときにめまいがでるくらいですが、元気です。
2019年5月~ テキーラビジネスに私も関わろうと決心!
日本からメキシコに戻ってきた後、別の会社に就職するか、主人のテキーラビジネスを手伝うか考えていた時に、日本にテキーラを輸出したいという主人の希望を聞き、日本語での対応は私がしていく方がいいと考え、とりあえずテキーラビジネスを支えていこうと決心しました。また、この時期、現在でも大変お世話になっているテキーラ関連の方が主催するテキーラツアーで来墨されていたので、私も参加することに。
実はそこまでテキーラをストレートで飲むのが得意ではなかった私。でもマルガリータやテキーラベースカクテルはどのカクテルよりも大好き!というポテンシャルが弾け、テキーラツアーで経験したテキーラを楽しむ環境に完全に魅了されました。
もしかすると、このツアーに参加していなかったら、テキーラの魅力がよくわからないまま、今のレイトレーディングのSNSもイマイチな発信ばかりだったかもしれません。楽しかったあのツアーメンバーの方とまたメキシコで再会したい☆彡
2020年2月 テキーラアガベブーム・ブランコを売り始める
その後、日本でのテキーライベントに参加する機会を頂いたりしながら、イベントで一番人気だったテキーラを輸入することになりました。ただ!初めてやることなので、何をどう調べていいかわからずでした💦
そして年をまたいで2020年2月、日本に無事到着!倉庫に入った600本のテキーラを見たときは嬉しくて、膝から下の力が一気に抜け落ちました(笑)その後、沢山の方のご協力をいただいて東京でリリース記念パーティーを開いたり、北海道・関西・関東を足で歩いてアガベブームのファンをコロナ前に増やしていくことができました。この時、協力してくださった方々には、感謝の気持ちでいっぱいです。
2020年3月~ メキシコに戻ったものの、コロナで今後を考え始める
約1か月間のアガベブームのプロモーション活動を終えてメキシコに戻ってきたのが2020年3月でしたが、まだこのころは日本の方がコロナの影響が強かった頃。しかし、だんだん日に日に厳しい状況になっていきました。先の見えない外出自粛で、テキーラの売上もこれから落ちていくんじゃないかと危機感を感じ始めました。テキーラ以外のことも始めないといけない!
周りからは日本か台湾への帰国を提案され、一時期自分も何が正解で、何が間違っているのかを深く考えすぎてしまい、何も手につかなくボーっとしてしまったときがありました。まだコロナが収束していない中で正解なんてないし、日本や台湾に本帰国したらおそらくメキシコには戻ってこれない。とりあえず、なんて言われようとメキシコで、そこそこ広い今の家で外出自粛をおとなしくしていようと決めました。
4月半ば バヒオ情報ブログの立ち上げ
そんな時、日本語でメキシコのコロナウイルスの感染状況をタイムリーに、かつ実際のメキシコの生活やテキーラのことなどを発信していくサイトがあってもいいんじゃないかと考えはじめ、アガベブームのサイト作成したアプリを見ていたらブログ機能があることを発見。
「間違ったメキシコの情報を発信したくない」
「誤ったメキシコのイメージを日本人や在住日本人に伝えたくない」
「情報が錯綜するコロナウイルスの情報をまとめておきたい」
こんな考えのもと、まずはドメインを取得せず、バヒオエリア(グアナファト州、ケレタロ州、サカテカス州、アグアスカリエンテス州、サン・ルイス・ポトシ州、ハリスコ州)の情報に特化したブログとしてスタートしていました。おかげさまで、コロナウイルスの情報がスペイン語があまりわからない方々、日本に本帰国された方で残されているご家族を心配している方々から、日々の感染者情報が役に立っていますという声をいただき、ありがたい限りでした。
7月 MEXITOWN開設
本来はコロナウイルスが落ち着いたらドメインを取得して運営していこうと考えていましたが、このコロナ禍の中でも少しずつビジネスが再開している、やはり会社に対する信用性があった方が他のビジネスも始めやすくなると思い、ドメインとサイトの名前を考えました(サイト名の由来はこちらをご覧ください)。そして7月1日に開設。サイト運営だけではなく、日本語でのビジネスサポートも提供していくことになりました。
また、9月下旬からは、コロナ禍においてビジネスの宣伝の場が限られている状況や、ただ広告を出すだけではビジネスのことや人柄って伝わりにくいんじゃないかという思いが頭をよぎり、この状況でも負けずにメキシコで頑張る方々にインタビューしよう!とインタビュー企画も始めました。別の記事でも書きましたが、インタビューされる側のMEXITOWNがいつも皆さんの発言一つ一つに考えさせられています。そして、その方々の魅力を最大限に発揮できるように工夫をしていくことにも力を入れるようにしています。
改めまして、これまでインタビューや記事への情報提供をしてくださった方には御礼の言葉を申し上げます。MEXITOWNは筆者一人の力と情報量では、数か月でここまでになることはなかったと思っています。
MEXITOWNの中の人の人生、まずはここまで。
今後挑戦していきたいなと考えていることは沢山あるんですが、ざっくりとこんな感じです。
簡単なコンサルティングをしていき、お客さんの悩みをクリアにするお手伝いをしたい
越境ECに興味あり
読者の方をもっとたくさん紹介したい→寄稿記事の募集
まだカバーできてないエリアの紹介をしたい
料理教室やりたい
どこまで実現できるかわからないし、ちょっとした人との出会いで別のことをしているかもしれません(特にこれ)。
最終回とはいえ、決してこれをリリースしたから中の人の人生が終わりではありません。
To be continued ということで、皆様引き続きよろしくおねがいします!
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