皆様こんにちは。今回は編集長が実際に経験してしまったメキシコの銀行での出来事をご紹介します。もし同じようなトラブルが読者の方々にあった際、是非ご参考になれば幸いです。
Day 1:ATMに現金吸い込まれる
5月末日、銀行も人々も月末の作業であわただしくしている中、私はメキシコの大手S銀行に現金を自分の口座に入れるために銀行に出向きました。窓口で入れる方法もりますが、最近は規定が変わったのか、現金を窓口で預けるためにはMXN$25,000 以上でないとダメ、それ以下の金額はATMで預けてほしいといわれています(そもそもそんなに多くの現金持って外出するのは危険ですのでやめましょう)。窓口も並んでいたので、自宅近くの銀行のATMへ。キャッシュカードを入れてdeposito(預入)を選択して、現金を入れて。。。と手慣れた手付きで操作していました。が、次の瞬間・・・
「(日本語訳)操作を続行できません」
という画面が現れてキャッシュカードだけ返却されて、スタート画面に戻ってしまいました。あれ!?現金は!?慌てる私はまず一緒にいた主人に事の経緯を説明。そして入口にいる行員に説明…。
ここからはメキシコあるある、ものすごく待たされ、最終的に別の行員の方に対応してもらう。ああ、大事な約束があるときは銀行なんて行くべきではない、、そして約束をしていた方にも事情を説明して、お待ちいただくことに(申し訳ございませんでした🙇)
待つことおよそ40分。後から対応した行員の方がペンと紙を持ってきて、declaracion (直訳すると宣言ですが、意味合いとしてはクレームを入れるための書類)を作成してほしいといいました。なんだろうと思いつつ、そこには
私はxx年x月x日、xxxの支店のATMでMXN$xxxx を預入しようとしたところ、処理が実行できませんでした。なので、私の口座xxxxに現金を預け入れることができるように審査を進めてください。
という定型文があり、それを手書きで白い紙に書いていきました。そして控えをもらい、いつになったら現金を取り戻すことが出来るのかを尋ねたら、明後日だという回答・・・。さっき現金を入れたのならATMを調べて取り出したらすぐにできるもんじゃないのか?と話したら、「ここのATMは本社のシステムで管理されているから私達ではできません。今すぐにはできません」と主張。意味不明すぎました。
取材先へ何とか出向き、取材は無事こなすことができました。
その後自宅に戻った数時間後、携帯のSMSでFolio番号(申込番号みたいなもの)を受け取りました。このFolio番号が全ての決め手となる番号なので、当日中に必ず受け取るようにしてください。
Day 2 信頼できるメキシコ人の方に事情を話す
編集長の大家さんはメキシコ人で、とても信頼のおける方です。今回のケースが自分や主人のスペイン語能力と勢いではこなせそうになかったため、大家さんに事情を説明。大家さんは翌日一緒に銀行に朝イチで同行してくれることになりました。
今回のようなケースでなくても、スペイン語に自信がない・外国人だからなめられているんじゃないかと思うような対応をされたときは、地元の方に同行してもらうのは、精神的にも安心しますのでおススメです。
Day 3 いわれた通りに銀行に出向いたけれど・・・
午前9時。銀行がオープンすると同時に銀行に私と主人、大家さんの3人で出向き、コピーしたdeclaracion、Folio番号、IDを提示して、処理してくれた行員に渡しました。すると
「今日はまだできてないから、明日か週明けに来て」
といわれました・・。今日だっていったじゃん・・・大家さんは慰めてくださり、「明日も行くときはcarta compromiso (期日までに必ず回答をくれるという銀行のオフィシャルレター。正式な約束なので、銀行も言い逃れできない)をゲットしてね、あとは大丈夫、絶対大丈夫だから、落ち込まないで!」とエールをいただきました。
Day 4 carta compromisoと行員の電話番号を入手
この日は月末の金曜日だったのできっと混んでいるだろうと思い、少し遅く銀行へ。同じようにIDなどを提示したが、やはりできていないとのこと。そのため大家さんからのアドバイス通り、 carta compromiso を発行してもらうことに。
ここで carta compromiso を発行してもらうためにポイントとして
銀行のレターヘッドを入れること
銀行の署名、印鑑(スタンプ, sello)があること
Folio番号など、情報が正しく記載されていること
を、含めてもらうようにお願いします。もちろんコピーを取り、必ず保管してください。
そして結局銀行にいってもできてないと二度手間になると思い、行員の方のwhatsapp番号を入手(最初に入手すべきでした。必ずその場でメッセージ交換をしてください。メキシコでは行員の方とこのように気軽にメッセージのやりとりができるのは、証拠を残したりスペイン語が分からないときなど便利)。
事の成り行きを大家さんに説明したら、「一歩前進だよ!これでちゃんと銀行に約束させたんだから、月曜日は大丈夫!」とエールをいただきました。
Day 5 何!?現金がないですと!?
金欠な週末を挟んで、いよいよ約束のDay 5....。whatsappで朝イチで行員にメッセージをしたものの既読がつかないので、しびれを切らし支店へ!そうしてcarta compromisoなどを渡して待つこと10分・・・行員の方が来て超早口のスペイン語で
「今日取り戻すことが出来ます。しかしここでは現金がないので、ここで返金できません。別の支店にいってください」
という何とも予想しなかったセリフをいわれました!え!?あのー、そこで沢山の人がATMからお金引き出していますけど・・・???
そんなセリフを格好よく返したかったけれど、もういい!とりあえず言われた1キロほど離れている別の支店へと出向きました。
そして別支店に到着し、行員の方に全ての書類を渡してまたこれも待つこと30分・・・やっと現金を自分の口座に預け入れることができました💦窓口での処理でしたが、ここでも処理に10~15分・・・ いやあ腰は痛くなったし、お腹もすきました。
とにかく色々と疑問符が出てくるような理由や対応が多く、何度キレそうになったりくじけそうになったりしましたが、取り戻せてよかった・・・
まとめ
つれづれなるままに事のいきさつを書いてみました。今回、支払いなどが重なっていたため現金がなくかなり焦りましたが、どうやらしっかり手続きをするということを知らない方は戻ってこないというケースもあるようです。
今回の件で覚えた教訓は、
ATMに入れる前に正確な金額を確認してから入れる(お財布からガバっと取り出したため正確な金額がすぐに答えられず・・・)
銀行に対してしっかりと主張し、declaracionとcarta compromiso、Folio番号の発行をしてもらう
円滑なコミュニケーションをはかるため、行員のwhatsappを入手する
相手が話すことが分からない時は、翻訳アプリを使うなどして、自分が納得し理解するまで話す
工事中の銀行の支店は避ける(今回そうでした。銀行全体が工事中で、そうした場合電気系統などに問題があったりしてATMもよく故障する)
信頼できるメキシコ人と普段からコミュニケーションをとること。こうしておくと自分がトラブルに巻き込まれたとき、安心できる😮💨
銀行の営業時間内にATMを利用する。
また、滅多にないですが、それでも銀行が何もしてくれない!約束通りにしてくれない場合は、Condusefという金融関係の消費者窓口センターに出向くことや、UNEという各銀行のクレーム処理機関に申出をする(実はメールしましたが、返事来ない💦)も想定してください。
日本や他の国だったらこうしたケースがあってもその場で現金を取り戻せたり、待ち時間が長いなどは滅多にないため、いろいろと理解できないこともあります。でも、大家さんからのアドバイスではないけれど、必ずできると信じて過ごしていくしかありません。そうでないと本当に病んでしまいます。
最後に、ここまで銀行に連れてってくれたり、大家さんなどとのやりとりを助けてくれた主人にも感謝です。すぐにパニックになりやすいので、冷静沈着に動いてくれたことが救いでした。ありがとうね!