こんにちは。メキシコから本帰国される方が増える季節になりましたが、多くの方がコロナ禍での飛行機の帰国に不安を感じていらっしゃることと思います。そこで、この記事では2021年2月下旬に確認出来た情報となりますが、メキシコからアメリカ・テキサス州ヒューストン経由で羽田に帰国した時の様子をご紹介します。
※あくまでも2021年2月下旬の状況となりますので、状況は変更になることがありますのでご了承ください。また、より詳しい内容を知りたい方は右下チャットボックスから編集部にご連絡ください
<目次>
出発前@メキシコ:メキシコ国内で検査はどうしたら受けることができる?
まず、日本・アメリカ両国とも入国するには出発72時間前の新型コロナウイルスの陰性証明書が必要になります。
この2つ、どのように違うかというと(あくまでメキシコでの話)
PCR検査・・・検査結果が出るまでに24時間~72時間かかる。費用が高い(相場:3000~4500ペソ)新型コロナウイルスの症状が確認できない人向け。検査方法は鼻ぬぐいや唾液
抗原検査・・・検査結果が出るまでに20分~24時間かかる。費用はPCRよりも安い(相場:800~1500ペソ)(通常は)新型コロナウイルスの症状があるかもしれないという人が受ける ※加筆:抗原検査には抗原定量検査と抗原定性検査がありますが、日本政府が許可しているのは”抗原定量検査”のみです。検査する前に日本政府のフォーマットを見せて、お近くの検査機関が対応しているかどうかを必ず確認してください。
参考URL:
厚生労働省 水際対策に係る新たな措置について
※抗原検査は従来コロナウイルスの症状のような確認される方を対象としていますが、1月26日にアメリカに入国する人全員に陰性証明書を義務付けたことから、症状がない方でも検査ができる機関が増えているようです(広告などで症状がある人のみ と明記している機関もありますが、問い合わせる方が無難です)
実際の検査:予約から検査結果まで
検査を行う機関にwhatsappで問い合わせをしたところ(※レオン市内にお住まいの方で探している方がいらしたら、個別にお問い合わせください(英語可な検査機関です))、フライト・目的地などを聞かれ、フライトの72時間前から検査を自宅で受けることができます。自宅に来てもらうサービスがあるのは、医療機関に行くよりも安心ですね。
自宅に医師が来て、数秒で検査を実施。検査は、鼻咽頭ぬぐい液(Nasopharyngeal Swb)という、細い棒を鼻に入れる方法です。痛いという声がありましたが、痛みはなかったです(医師の腕がよかった?)検査結果が出るまでは20~30分かかりました。医師に日本政府が指定するフォーマットに検査結果と署名を記入してもらい、完了。検査結果(英語・スペイン語)がメールで送られてくるので、これは印刷・スクリーンショットを必ず保管してください。
航空会社のポータルサイトに検査結果をアップロード
また、ユナイテッド航空では、フライト出発の3時間前までに、陰性証明書をユナイテッド航空のポータルサイトに行き、アップロードしなければいけません。フライトを予約していると、Eメールで英語でメールが出発数週間前に届きますので、見逃すことがないようにしてください。
ユナイテッド航空ポータルサイト Travel-Ready Center
厚生労働省の質問に答えて、QRコードを保存
日本に入国する方は、以下のリンクから質問事項(滞在先や体調のことなどについての質問)に答えて、QRコードを印刷・スクリーンショットしておきます。これは日本に着陸する時に提示が求められますので、wifi環境が安定しているうちに済ませておくといいです。
新型コロナウイルス感染症対策 質問票回答受付
出発前@メキシコ:グアナファト空港と機内(ユナイテッド航空)の様子
チェックインとグアナファト空港の様子
チェックインカウンターに行き、
誓約書(検査をして、陰性だったことを)
陰性証明書(英語・スペイン語、念のため両方用意しておくこと)
を提示します。そこで更にアメリカに入国する時に提示することになる書類(陰性だという署名つきの小さい紙)の記入を求められますので、パスポートと一緒に携帯していてください。
グアナファト空港は全体的に人が少ない印象でした。お店が閉店しているかと思っていたら、免税店・スターバックスコーヒー・売店・ファーストフード店は通常通り営業していました。ただし、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、子供用の遊具施設はロープが張られていては入れないようになっていました。
ユナイテッド航空機内の様子
搭乗から機内に入るまではソーシャルディスタンスを守るようになっています。機内サービスもドリンクのみ。以前は小さいプレッツェルも提供されていましたが、それはありませんでした。
テキサス州・ヒューストンでの乗り継ぎ
飛行機が到着した後、降機→入国審査は殆どコロナ禍前と変わらない流れでした。アメリカ入国の時は、PCR検査などの検査はありませんでした。入国審査の機械は使えないようになっており、一人ひとりが審査官のところにいきます。
メキシコの地方都市→メキシコシティの便の欠航が多くあること・メキシコシティまでの足が車しかないことなどを考えると、ESTAを取得するなどの手間はかかりますが、やはりアメリカ経由がおススメかもしれません(ESTAが取得できない・ESTAでは入国できないということはありません)。また、メキシコ⇔アメリカの便も流動的でキャンセルがある可能性もあります。アメリカでの1泊も視野に入れておくといいです。ヒューストン国際空港の周辺にはエアポートシャトルバスが無料のところもありますので、アクセスがしやすいホテルも多いです。
テキサス州・ヒューストン国際空港と機内の様子
ヒューストンの空港の様子
ヒューストン空港は、国際線のゲートやチェックインカウンターは人が少なく、コーヒー店やレストランの多くが休業。閉めているチェックインカウンターもありました。ただ、国内線に関しては人が多かった印象がありました。
機内の様子
今回ヒューストン→羽田は全日空便でした。こちらの便も現在は週に数回の往復となっています。機内はだいたい20~30人くらいの乗客、空席が非常に目立っていました。機内誌の配布はありません。食事はトレーでの提供と、感染症対策はしっかりされているので、全日空のフライトについては心配ないです。ちなみに着席すると、日本入国の書類をもらいます。誓約書(LINEアプリで到着後14日間は健康確認するなどが記載)、健康チェックシートに記入しておきます。
※現在、ヒューストンのあるテキサス州が検疫の強化国の一つになっていますが、これは入国後3日間政府の指定する場所に滞在や入国ができないということではないので、ここはしっかり事前によく読み確認してください。
到着@羽田空港:着陸から検査まで
到着後、検疫職員の方が飛行機で書類を確認後、乗務員の方からのアナウンスに従って、前方座席の方から順番に降機することになります。
標識に従って検査会場に進みます。国際線ターミナルのゲートを閉鎖して、検査会場にしていました。書類提出→検査(唾液採取)→面談(どこに滞在していたかなどを調査)→検査待ち会場 まで、結構歩くのであまり機内手荷物が重いとちょっと疲れてしまうかもしれません。
この日は到着便が殆どなかったので、検査から1時間程度で結果が出ました。検査結果はデジタル掲示板で番号が呼ばれる方式で、感染症対策のためか番号を係員の方が呼んだりしないので、掲示板を確認することになります。
その後、入国審査→荷物受け取り→税関 と通常通りの流れになります。どれも空いていたので、荷物はすでにカートに載せられていました。
まとめ
コロナ禍での一時帰国や本帰国、不安な方もいらっしゃると思います。しかし、しっかり書類を準備しておけば、何らコロナ禍前と変わらないというのが率直な感想です。最新の情報を航空会社等に問い合わせして、あくまで本記事は体験談としてとらえていただければ幸いです。
※本記事はMEXITOWN独自の見解を表したものではございません。
記事に関する問い合わせはチャットボックスからお願いします。