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第3回ステランティス・サプライヤーフェア@Tolucaをレポート



皆様、いかがお過ごしでしょうか。MarkLines Mexicanaの安達です。


6月にメキシコでの現地調達を強化するために開催された”Feria de Proveedores Stellantis México/Stellantis Mexicoサプライヤーフェア”の続イベントに参加してきましたのでレポート致します。


*前回開催のサプライヤーフェアは下記をご参照ください。


6月にコアウイラ州で開催されたサプライヤーフェアは4日間でしたが、今回は2日の開催日程でした。今回のフェアは前回の6月とは趣が少し異なり、主催協力としてUNITEC(ユニテック)- Universidad Tecnológica de Méxicoというメキシコシティのトップ私立大学-と、メヒコ州政府がバックアップしています。イベントの目的は、「ステランティスとのサプライヤーマッチング」のほか、「UNITECの学生の採用プログラムの一環」と「メヒコ州における企業誘致」です。

 

冒頭では、UNITECの学長であるMonica Gutierrez Garza氏より挨拶があり、続いて経済学部長、さらにStellantisの購買ディレクターであるEvelin Nava氏、調達マネージャーのAlejandro Sanchez Irigoyen氏がサプライヤー評価、監査、取引開始に至るまでのプロセスについて紹介しました。これがキックオフとなり、その後は5つの教室に分かれて各社のプレゼンテーションが行われました。(写真1-7)


写真1-受付の様子。大学職員とメヒコ州職員が対応。



写真2-開始前の講堂の様子。左右各10席7列の計140席。開始時点には全席が埋まった。


 

写真3-開会の様子。左から1、2番目がメヒコ州の関係者、3番目がUNITEC学長のMonica Gutierrez Garza氏、4番目がUNITEC経済学部長、5番目がStellantis Mexicoの購買ディレクターEvelin Nava氏、6番目が調達マネージャーAlejandro Sanchez Irigoyen氏。

 

  

写真4- UNITEC学長、Monica Gutierrez Garza氏と経済学部長よりウェルカムメッセージ。挨拶では、メヒコ州にとって自動車産業が重要な立ち位置にあることが言及され、特にR&D施設が多数存在する学術都市としての特性が強調された。また、企業繁栄を促進し、今回のStellantis Mexicoによるサプライヤーフェアを通じて地域経済の発展や企業設立の推奨が図られることが説明された。さらに、各企業が採用やインターンシップの機会を提供することで優秀な学生を育成し、持続可能な循環サイクルの創出を目指していることも強調された。140席のうち約2割が学生と見られる参加者であった。

 


 

写真5- Stellantis Mexico購買ディレクターEvelin Nava氏と調達マネージャーAlejandro Sanchez Irigoyen氏による挨拶。彼らの挨拶では、6月のコアウイラ州でのサプライヤーフェアと同様の意義と目的が説明された。 



写真6-地元メディア、大学機関紙用の集合写真。


 

写真7-キックオフ後は5つの教室に分かれて各社のプレゼンテーションが行われた。左側の3名がStellantisの購買で、右側の2名が部品サプライヤー。写真には写っていないが、学生も複数名見学のため同席している。



時間割

 

Day1 (Oct 9, 2024)

Day2 (Oct 10, 2024)

8:45-9:00

Registration

Registration

9:00-10:00

Kick off

Kick off

10:00-16:00

Presentation

Presentation

全体参加は46社。現状のStellantisの現地調達率は31.6%(2023年)、目標は35%(2024年)、2027年までに75%まで引き上げる目標を掲げており、続イベントも考えているとのこと。国籍別では、メキシコ国籍の企業が多く、次いで日系企業、ドイツ系企業が続きました。前回はメキシコ北部のコアウイラ州という新興地域での開催だったためか、中国系企業も多く出席していましたが、今回はトルーカでの開催となり、参加したのは1社のみでした。



州別の分布では、やはり土地柄としてメヒコ州とCDMXの参加企業が8社と多く、グアナファト州が続きました。


後日談ですが、Stellantisはこのイベントの集客に苦戦したらしく、当初9月に開催予定だったものが10月に延期され、日程も4日間から2日間に短縮されました。今年は生産台数が400万台に迫る勢いで活況な中、サプライヤー各社の生産事情がひっ迫しており、一部では見積もりを拒否する動きがでてきたようです。次回はこの反省を活かし、サプライヤーにとって同イベントの魅力付けを行う必要があるとのコメントがありました。ちなみに、下記の領域のサプライヤーには特に出席いただきたいとのことでした。参考まで。

Exhaust System - Substrates and Filters

排気系 - 基材とフィルター

Canisters - Carbon, Fuel

キャニスター - カーボン、燃料

Tubes - Fuel Filler - Plastic, Metal

チューブ - 燃料フィラー - プラスチック、金属

SCR System - Urea Tank Assy/Pump Dosing Modules, FAP Tank

SCRシステム - 尿素タンクアッシー/ポンプ投与モジュール、FAPタンク

Tubes – Brake

チューブ - ブレーキ

Engine Acoustic Covers

エンジン音響カバー

Parking Brake Levers - Hand / Foot

パーキングブレーキレバー - ハンド / フット

Fuel Delivery Modules

燃料供給モジュール

Pedals - Accelerator

ペダル - アクセル

Caps and Capless Tanks -

キャップ&キャップレスタンク

K19 - Gear Shifters - Manual Transmission

K19 - ギアシフター - マニュアルトランスミッション


編集後記


今回はUNITEC(大学)で開催されたため、就職イベントの側面を持つフェアとなりました。各サプライヤーがStellantisに向けてプレゼンテーションを行う中、学生が見学するという現場型の珍しいイベントでした(日本でもこうした取り組みはあるのでしょうか!?)。メキシコの現地調達では、各サプライヤーの稼働率が高く、既存の取引先への納入ボリュームが多いため、新規取引に対して前向きな姿勢を見せていただけていないというStellantis Mexicoのコメントがありました。


また、どの国のStellantisでも共通したバリデーション基準があるとのことです。メキシコを足掛かりにStellantisグローバルへ入り込むチャンスです。ぜひ、日系各サプライヤーの皆様も次回の同イベントへの参加を検討されてはいかがでしょうか。


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メキシコは輸出基地として、総生産台数に対する輸出向けが90%に迫る水準です。そのほとんどが北米向けであるため、米国自動車市場の情報収集が欠かせません。また、販売データを見ると、中国生産車両がメキシコ市場の約20%を占めており、生産は米国、販売は中国という状況で、自社が関わるエンド車両がどのブランドのどの国の車と競合するかを十分に把握し、競争に備える必要があります。



10月には米国ディーラーの在庫情報の配信を再開する予定です。完成車のディーラー在庫の補充状況はカーメーカーの計画生産に直結しており、部品メーカーにとって需要予測の精度を向上させるために必須な情報です。それ以外にも、自動車ビジネスに必要な情報を幅広く取り扱っています。ぜひ7日間のトライアルを通じて、マーケット情報に触れてみてください。お問合せもお待ちしております。

 


執筆者

MarkLines Mexicana 安達

マークラインズポータルサイト: https://www.marklines.com/portal_top_ja.html

 

お問い合わせ先





MarkLines Mexicana S.A. de C.V.

Address: BLVD Mariano Escobedo 3634 503 y 504 5to piso,

ESCODE MONACO ORIENTAL ANAYA C.P. 37510 LEON GTO

Tel: +52-477-796-0560 


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