「メキシコの雑貨やアクセサリを日本で売りたい」
「日本にいる両親が作っている商品の在庫があふれているけれど、商品の保管と物流を代わりにやってくれる会社が欲しい」
そんなお悩みをお持ちの方、諦めるのはもったいないですよ!
今回は、皆様が日本で商品を販売するのに非常に魅力的な「物流代行サービス」を提供するSTOCKCREWのCEO・北原様と保阪様にお話を伺いました。まだ設立して4年目となるSTOCKCREW様。海外メディアの取材はMEXITOWN初となりました!
会社を立ち上げたエピソードや海外に住んでいる方でも安心して利用できるサービスのご紹介など、熱く語っていただきましたので、どうぞ!
<目次>
誰もが世界中に自由に”モノ”を提供できる社会を実現し、世界を”面白いモノ”で埋め尽くす
MEXITOWN(以下、MT):こんにちは。STOCKCREW様は今年で4年目を迎え、物流代行として 1点から モノを保管でき、個人の方でも御社のサービスをご利用できるという、日本国内だけでなく、海外からもご利用ができるというサービス体系になっています。まず、御社のご紹介と物流代行をやることになったきっかけを教えてください。
北原様(写真右、左は保阪様):こんにちは。はい!STOCKCREWは2018年に設立された会社で、本社は東京にあります。もともとは株式会社KEYCREWとしてスタートしました。しかし、2021年4月に持株会社制度に移行し、株式会社KEYCREWのグループ会社の一員となっております。
現在、KEYCREWグループは、物流事業を担う株式会社STOCKCREW、ロボット事業を担う株式会社ROBOCREWで構成されており、現在準備中ですが、マーケットプレイス事業を担う株式会社MARKETCREWも設立予定です。
現在契約社数は累計200社になりました。後で保阪からも詳しく説明がありますが、関東に3拠点倉庫を構え、様々なお客様の商品を保管・発送する倉庫運営を行っています。
よく、「日本のモノづくりは死んだ」そういう声が聞こえてきますが、私たちはそう思っていないです。例えばiPhoneも最初、発売された当初は色々な意見がありましたが、今は誰もが認める商品になりましたよね。どんなアイディアも最初は小さく始まります。
ただ、こうした小さな素晴らしいアイディアを救い、市場に広めていく環境にないのが今の日本の現状です。これからは誰もがモノづくりに挑戦出来て、日本の未来を変えていきたい。それを物流のあり方を変えることで実現できる社会にしていきたいというのが弊社が始まったきっかけになります。
全ては居酒屋での「何か面白いことしたいね」から始まった
MT:モノづくりに挑戦できる社会を物流が担うという発想は、なかなかその業界にいたものでないと出てこない気もしますが、皆様物流業界ご出身ですか。
北原様:そうです。今から7年くらい前に、もともと同業他社で営業先でよく顔を合わせていた今のKEYCREW代表(中村様)と居酒屋で「何か面白いことしたいね」って話したことがきっかけでした。大きなプロジェクトも終わり、じゃあ始めようか!と2人で立ち上げました。そこで営業、会計、IT各分野の気の合う知り合いを誘っていき今の形があります。
MT:全ては居酒屋で始まった、ということですね!何だか熱いですね!
北原様:そうですね(笑)あの時何気なく話していたことがこうして実現できているのが、感慨深いです(😢)
MT:物流代行のほかにもROBOCREWとMARKETCREWもございますが、それぞれどういったサービスを提供されていますか。
北原様:ROBOCREWはRAAS(ROBOT as a service)に特化した販売会社です。労働力不足を根本的に解決するために、倉庫に導入しやすいロボットの提供を行います。こちらは中国のロボット開発企業・Syrius社と協業し、大手メーカーや物流会社に提供を開始しました。ロボットというと導入するための初期費用や運用開始までの時間がかかるなど導入のハードルが高いイメージですが、弊社のロボットは月額制で運用面でも簡単に導入することが可能です。ロボットは無人化の実現ために導入するイメージが強いですが、私たちの提供するロボットの強みは、ヒトと共働できるロボットです。
MARKETCREWはまだ準備中ですが、STOCKCREWユーザー向けのインターナルなB2B特化のECモールを提供します。STOCKCREWを利用するお客様同士のビジネスマッチングのようなもので、同じようなブランドイメージやスタイルを持ったお客様同士が通じ合い、互いのブランド力を高めるお手伝いをすることが目的です。ブランドイメージを損なうことなく在庫の流動性を高めます。
MT:ROBOCREW、将来は日本だけでなく、メキシコや海外でも見かけるようになりそうですね。さて、ここからはSTOCKCREW様のサービスについて詳しく教えてください。倉庫は関東のどちらにございますか?
北原様:倉庫は埼玉県八潮市、杉戸町、東京都江東区の越中島の3拠点になります。このうち、越中島はROBOCREWのロボットの実証実験の倉庫として機能しています。
埼玉県八潮市の倉庫の外観。毎日ひっきりなしにトラックが出入りする
海外からでも日本で商品を、1点から売ることが出来る
MT:どちらも便利な立地にあるので、何かあった時に実際に倉庫に足を運ぶこともできますね。実際に倉庫に商品を預ける前に、内覧することは可能でしょうか。
保阪様:はい、もちろんです。お客様が倉庫にいらいした際には、お客様の商品が入荷→保管→出荷→発送までの一通りの流れをご説明しています。また、発送の時にどういった梱包材を使って発送するのかまで細かく打ち合わせをしています。MEXITOWNの読者様のように海外にいらっしゃる方や遠方の方でも、オンラインでの内覧も行っております。昨年のコロナ禍以降、こうした要望が多くなってきています。もし、時差の関係で調整できない場合は、メール等でのご説明をしています。
ご相談いただいた内容にもただ「弊社ではできません」ではなく、どのようにしたら実現できるかといった提案をお客様にするように心がけています。
MT:海外や遠方にいても、オンラインで出来るようになったのは便利ですね。海外のお客様もいらっしゃるんですか?
保阪様:アジア、北米に数社ほどいらっしゃいます。そのためご契約も海外法人・個人様でも可能です。また、日々の配送などのコミュニケーションも弊社はSlack(※1)を利用していますので、チーム間で共有し、見逃すことがないような体制もとっています。
MT:海外法人だけでなく、個人の方でも契約が可能なんですね。
保阪様:例えば、メキシコのメルカドバックや雑貨数点を国際宅急便で送り、商品の保管は弊社の倉庫オンラインストアの管理はメキシコから行っていただく、といったオペレーションも実現できます。保管点数は1点から可能で、初期費用・固定費用はいただきませんので、気軽に始めることができます。最低契約期間もないため、解約金などもかかりません!
また、海外にしか銀行口座がなく、支払いのことで気になる方もいらっしゃると思いますが、海外送金でお客様がお支払いいただくことも可能です。こうした海外との取引についても公認会計士が弊社にはおりますので、お客様に合わせたお取引をすることができます。
MT:海外からでも日本のマーケットにアプローチすることが出来る環境が整うのは、物流のコストやコミュニケーションの面から考えると、数年前では実現できなかったことかもしれません。御社の倉庫では様々な商品を保管・配送されていますが、お取り扱いできない品物はありますか。
保阪様:食品やワインなど温度管理が必要なもの、法律で定められた危険物はお取り扱うことができません。ただ、食品でもスピリッツや常温で長期保管できるものなどは可能です。
商品の大きさですが、ヤマト運輸の160サイズ以内で送れるものになります。例えば家具などの大型の商品は、配送がヤマト等の宅急便では出来ないため、お預かりすることができかねます。
MT:それでは最後に、今後御社が挑戦されたい事業や、ビジョンをお聞かせください。
物流業界にモノ申す!
北原様:やぁ~これを語るとなると1時間くらいほしいですねぇ(笑)。それくらい、これからやりたいことって沢山あるんです!
一言でいうのであれば業界で最もいいサービスを提供し、最低限コストでは他社に負けたくないようにすることです。STOCKCREWが一番コストで優れているので、お客様には他社と価格の点で悩んでほしくないです。「STOCKCREWが一番安くて、ユーザー様が取引しやすい環境の実現」を掲げて、今の日本の物流業界にモノを申したいですね!
また、MARKETCREWもですし、自分たちのオンラインショッピングモールを立ち上げたいです。そして、MEXITOWNさんにこうしてインタビューいただいたことをきっかけに越境EC※2 などを始めたりして、海外にも販路を広げたいと思うようになりました。
MT:北原さんのスピード感ならあっという間に実現できそうです!今日はありがとうございました!
(注釈)
※1 スチュワート・バターフィールドによって開発されたチームコミュニケーションツール。グループチャット、1対1のメッセージング(Direct Message)、音声通話をWebサービスとして提供している。
※2 インターネット通販サイトを通じた国際的な電子商取引を指す。ECとは"electronic commerce"(エレクトロニックコマース=電子商取引)の略。クロスボーダートレード(CBT)とも呼ばれることがある。
編集後記
IT・物流・会計と各分野のスペシャリストであり、気のおけない仲間が集結し、今の形があるSTOCKCREW様。倉庫にお客様からの商品を預かり発送することだけに満足することなく、更にその先のビジネスやお客様に役に立つことを常に考えていることをインタビューを通して実感しました。ただの物流代行サービスという一言では収まらない、それこそすでに物流業界にモノを申していると思いました!
そんなSTOCKCREW様のサービス内容にご興味を持った方、お気軽に以下のお問い合わせ先にまでご相談ください!
STOCKCREW
所在地: 東京都千代田区神田小川町3丁目7番15号 ボナ神田小川町ビル 7階
Tel :050-3646-1420
ウェブサイト:https://stockcrew.jp/
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