Hola!第17回メキシコで頑張る人にインタビューは、世界遺産の街・グアナファトで今年1月にアクセサリーを中心とした雑貨屋さんをスタートした智香さんのインタビューです。
手作りで、お客様のご要望に合わせた心のこもったアクセサリーだけでなく、メキシコ各地やグアテマラの雑貨を取り扱っていますが、アクセサリー店を始めたきっかけやお店のご紹介を頂きました!
<目次>
メキシコは天然石のアクセサリー作りにぴったりの土地
MEXITOWN(以下、MT):こんにちは、本日はよろしくおねがいします。グアナファトに今年の1月にお店をオープンされたんですね。グアナファトは世界遺産の街で、沢山のカフェやレストラン、お店があります。その中で日本人の方が雑貨屋さんをオープンしたというのが珍しいです。始められたきっかけなど教えてください。
智香さん:メキシコに滞在して、今年で9年目になります。ずっと拠点はグアナファトで、繁忙期(年末年始やセマナサンタや死者の日など)の時にオアハカや南バハ・カリフォルニアに行き、現地のマーケットに出店していました。2007年よりメキシコには何度か旅行で訪れ、毎回数か月ほど滞在していました。その旅行の度にメキシコを含めて中南米では英語が通じず、悔しい思いをしていたので、グアナファト大学のスペイン語学科でスペイン語を勉強しようと決断してメキシコに住み始めたのがきっかけです。
その後、日系企業でしばらく働いていました。学生時代に出会った現在の夫がArtesanoということもあり、彼と一緒にメキシコ各地を旅しました。元々モノづくりが好きだったこともあり、旅をしながらマクラメ技法を使ったアクセサリーを作るようになりました。
MT:メキシコ人のご主人の影響が大きいんですね!アクセサリーの材料、特に天然石はどこで仕入れているんですか?
智香さん:メキシコは天然石がよく取れることでとても有名です。例えば、ハリスコ州のMagdalenaはカンテラ・オパール、アグアスカリエンテスのファイヤーアゲート、ベラクルスのアメジストです。また、メキシコの北(Sonora, Chihuahua)はターコイズ系、南(Chiapas)は琥珀や翡翠も有名です。各地に行ったときはいつも大量に買っていて、天然石を組み合わせたアクセサリーを作っています。
写真左: マグダレナ産カンテラオパール 写真右: シモホベル産 琥珀
MT:まさに、メキシコは天然石のアクセサリーが好きな方にはぴったりの土地なんですね。そんなに天然石が取れる場所が多いのは知らなかったです。お店ですが、グアナファトの中心部、観光地だけになかなか物件を見つけるのは難しかったと思います。
いろいろなもの(Revoltijo)があるお店にしたい
写真左: 左側店舗、右側カフェ(Café Tal)写真右:お店の入口
智香さん:仰る通り、グアナファトはなかな空きがないです。ここ数年ずっと物件を探しており、もうあきらめかけていた時にたまたま空きがあったので、借りてやってみようかという気持ちになりました。
お店はホテル(Hotel Casa Sangre de Cristo)とカフェ(Café Tal)が両隣にあり、特にCafe Talはグアナファトでとても有名なカフェです。コーヒーを自家焙煎しているので、私のお店にお越しいただいた際はこのカフェを目印にしていただき美味しいコーヒーも味わってください!
MT:カフェもお洒落ですね!グアナファト観光の後に美味しいコーヒーを飲みながら智香さんのお店に行けるなんてとてもいいコースです。お店のお名前”Revoltijo de Tabino”ですが、どのような意味が込められていますか?
智香様: Revoltijoの元々の意味は、”雑多な、ミックスされた”という意味です。夫とお店を開くならと、会話をしていた時によくこの単語を出していて、「いろいろなもの(Revoltijo)があるお店にしたいね」という言葉からつけました。私がメキシコだけでなくグアテマラや南米を色々旅(Tabi)して集めたものも売っている、旅の(Tabino)雑貨があるよという意味があります。
MT:ご主人との会話からがきっかけなんですね。そして、智香さんのお店ではメキシコだけでなくグアテマラのものも取り扱っているということですが、メキシコ雑貨との違いって何ですか。
智香様:グアテマラはいわゆる”織り”を使用した雑貨が多いイメージです。これは私の個人的な意見ですが、哀愁が漂う気がします。カラフルだけれど、どこかシック。色が沢山使われているのが、メキシコとグアテマラどちらの民芸品にも共通していますね。
メルカドバッグからアクセサリー、バラマキ土産にぴったりなキーホルダーがあります!
MT:確かに写真の通り、カラフルだけれどどこか哀愁が漂う・・・わかる気がします!他にはどのようなものをお店で売られていますか。
智香様:まずはメルカドバッグです。メキシコ国内のお土産として人気が高いですが、私が使いやすいと思う形のメルカドバッグを置いています。2種類あり、一つはとことん大きくなんでも入れられるサイズ、もう一つは小さくて、持ち歩くのにちょうどいいサイズのものです。バッグは他に、チアパスのハンモックバッグがあります。
お店の商品の写真です。左右にクリックすると、前後の写真が表示されます
一部、グアナファト州の陶器、オアハカのアレブリヘスの置物、チアパスのショールがあります。先住民の方が作ったぬいぐるみ(animarito)もあります。メキシコ在住の方が日本に一時帰国するときに喜ばれそうなバラマキ土産(メキシコらしいデザインのキーホルダー)もあるので、帰国前に駆け込みでお越しいただくのもおススメです(笑)
また、オアハカ市内でカフェを開いている友達から仕入れている手作りの70%カカオのチョコレートも取り扱っています。甘さが控えめで余分なものが一切使用されていない ビターチョコレートです。コーヒーとの相性も抜群です!もちろんこちらもお土産にもおすすめですよ。
MT:帰国前のお土産は結構悩む方が多いですよね。時間もなくて焦って購入して、結果喜ばれなかったりすると切ないです。そして、お土産といえば女性に人気なアクセサリーですが、オーダーメイドでアクセサリーを作成していただくことはできますか。
智香様:基本、言われたらなんでも作ります!これまでに作ったことがあるのはブレスレット、ネックレス、ベンダント、時計のバンドなどがあります。夫の方ではワイヤー使ったアクセサリーを作ってますが、メキシコ人は金属のアクセサリーが好きな傾向があります。以前あったオーダーで面白かったのが、”ふくろうの羽を使って金属を絡めてカッコよくやってほしい”というオーダーでした。ふくろうの羽を3本持っていて、羽の先にワイヤーを通して作りました。予算に合わせて作成することもできるので、是非ご相談ください。
制作中のものも含めたアクセサリーの数々。どれも素敵なデザインです!
MT:実店舗以外での販売もされていますか。
智香様:配送料が高くつくこともあり、現在は実店舗のみでの販売です。お客様はメキシコ在住の方がメインですが、先月は日本からもオーダーがありました。日本人の方は一度手作りアクセサリーにハマって、リピーターのようになる方が多いです。
色々な場所に行き、住みたい場所で2店舗目を開きたい
MT:リピーターになる方もいらっしゃるのは智香さんのセンスが素敵だからですね。最後に、今後挑戦していきたいことについて教えてください。
智香様:そこまでの先は決めていないけれど、もっと色々な場所に行きたいです。天然石の産地や行きたい工房が沢山ありますが、去年からのコロナのパンデミックで実現できていません。また、夢の夢ではありますが、グアナファト以外の地域に2店舗目ができたらいいなと思っています。2店舗目は自分が住みたい場所で開きたいですね。特に、南バハ・カリフォルニアのLa Pazが大好きです。空気がきれいで、北米人が多く住む街です。
MT:このパンデミック、早く落ち着くことを願うばかりです。智香さん、本日はどうもありがとうございました!
編集後記
雑貨と手作りアクセサリー好きが高じて、グアナファトにお店をオープンした智香さん。今回はZOOMでのインタビューでしたが、背景も素敵な雑貨がちらっと映っており、素敵な雑貨に囲まれて生活されていることが垣間見れました。お店の名前、Revoltijo de Tabinoもセンス抜群で、お店のコンセプトがとてもよく表れています。天然石のお話もメキシコが天然石が豊富に取れることなど、知らないことだらけでした。
コロナ禍で国外旅行ができないメキシコ在住の方にとっては、グアナファトに小旅行で出かけて、お店の隣のカフェでコーヒーを味わい手作りアクセサリーを手にするという休日の過ごし方がおススメできそうです。また、国外の方もグアナファトにいつか行ける日が来たら、是非お店に足を運んでください!
店舗情報:
Revoltijo de Tabino
住所:Sostenes Rocha 46, Zona Centro, 36000 Guanajuato, Gto. MAP
※本文中にもある通り、ホテルHotel Casa Sangre de Cristoと、Café Talが隣にあります。
営業時間:12時30分~19時、水曜日のみ17時閉店
定休日:毎週火曜日
※買い付けなどで臨時休業する場合はSNSでお知らせいたします。
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