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メキシコ料理といえば、誰もが真っ先に思い浮かべるのはタコス!
世界中で愛される伝統的な料理の一つで、トルティーヤにさまざまな具材を包んで楽しむシンプルで美味しい一品です。タコスは、メキシコ各地でスタイルや具材が異なるため、地域ごとに異なるバリエーションが楽しめます。
今回は数あるタコスの種類を徹底解説します!もうこれでタケリア(タコス店)にいっても迷わず注文できる?!
タコスの具材は豊富で、肉類を中心に魚介類や野菜なども使われ、以下が代表的なものです。※地域やお店によって呼び方が異なるものもありますので、ご了承ください。
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パストール (Pastor)
豚肉をマリネし、縦型ロースターで焼いたものを削ぎ切りにして提供します。パイナップルを添えるのが特徴で、甘さと肉のジューシーさが絶妙にマッチします。
ビステック (Bistec)
グリルした牛肉(通常はステーキ肉)を細かく刻み、トルティーヤに包んだシンプルなタコスです。肉のうまみを存分に味わえるスタイルで、ライムや玉ねぎ、パクチーを加えるのが定番。※carne asada と呼ぶ地域もあり
バルバコア (Barbacoa)
バルバコアは、長時間煮込んだ羊肉や牛肉を使用した柔らかいタコス。伝統的には、地下でじっくり蒸し焼きにする調理法で作られます。コクのある味わいが特徴です。
コスティージャ (Costilla)
コスティージャは「リブ肉(あばら肉)」を指し、豚や牛のリブをじっくり焼いたものを具材にします。コスティージャのタコスは、脂の乗ったジューシーな肉の味わいが楽しめます。骨付きで提供されることもあり、食べごたえがあるのが特徴です。
アランブレ (Alambre)
異なる種類の肉を混ぜ合わせたタコス。通常はグリルした牛肉やソーセージを一緒に包み、肉の食感と味わいのバランスが楽しめます。
カルニータス (Carnitas)
豚肉をラードでじっくり煮込んだカルニータスは、外はカリッと、中はジューシーな仕上がり。ライムを絞ってシンプルに楽しむことが多いです。
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レングア (Lengua)
レングアは「牛の舌」のことを指します。牛の舌を柔らかくなるまで煮込み、スライスしてタコスの具材に使います。とても柔らかく、濃厚な風味が楽しめます。日本の牛タンとは一味違った食感と味です。
チョリソー (Chorizo)
スパイシーな豚肉のソーセージで、刻んで炒めたものをタコスに使用します。特に赤唐辛子やガーリックの風味が効いており、濃厚でピリッとした辛さが特徴です。
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カマロン (Camarón)
エビを揚げたり、グリルしたりして作るシーフードタコスです。ココナッツをまぶした衣で揚げたエビも美味です。
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ペスカド (Pescado)
白身魚のフライやグリルしたものを使ったシーフードタコスです。キャベツやライム、アボカドをトッピングすることが一般的です。
タコスを包むトルティーヤとは?
タコスに欠かせないのがトルティーヤ。トルティーヤには大きく分けて2種類あります。
コーントルティーヤ(Tortilla de maíz)
トウモロコシの粉(マサ)で作られたトルティーヤ。香ばしくて、素朴な風味が特徴です。
小さめで弾力があり、屋台などで見る小さなトルティーヤはこちらです。
フラワートルティーヤ(Tortilla de harina)
小麦粉がメインのトルティーヤ。コーンに比べて匂いに癖がないため、コーンのトルティーヤが苦手な方はこちらの小麦粉で出来たトルティーヤを好む傾向にあります。サイズが大きいものが多く、ブリトーやファヒータによく使われる。日本では、ケンタッキー・フライド・チキンのラップサンドやセブンイレブンのブリトーでお馴染みですね!
※編集部が行きつけとしているトルティーヤ専門店(Tortilleria)は小麦粉ベースの生地に少々マサをくわえているため、結構おいしい。
まとめ
今回ご紹介したこれらのタコスは、各地のタコス店で広く提供されており、それぞれの特徴的な味わいが楽しめます。もちろん、ここで紹介しきれてないタコスも沢山あります(全土をまだ旅していないため、きっとあるでしょう!)ぜひ、具材に合わせたサルサを選んで、さまざまなフレーバーの組み合わせを試してみてください!