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並木専門家が描くメキシコビジネスの未来予想図:PUERT@JAPAN プロジェクトの展望



中南米に対する情熱を胸に、並木専門家はこれまで多様な国際経験を積み重ねてきました。彼のキャリアは、JICAの青年海外協力隊をはじめ、フィンテックスタートアップの取締役、経営コンサルタントなど、多岐にわたる分野で培われています。2023年11月からJICAの技術協力プロジェクトPUERT@ JAPAN を立ち上げ、日本企業とメキシコのスタートアップエコシステムを強化するという大きなミッションに挑んでいます。


今回は、そんな並木専門家に、これまでのキャリア、中南米との関わり、そしてPUERT@ JAPAN の目指す未来について語っていただきました。


 

<目次>

 

ラテンアメリカでに惹かれ、現在メキシコ


まずは並木さんのこれまでのご経歴についてお聞かせください。


並木専門家:私は幼少期、父親の仕事で中南米に駐在していたことが大きな影響を与えていると思います。グアテマラで2年、ペルーで3年生活しました。その後、日本に戻り、大学時代にはバックパッカーとして世界を旅しました。大学卒業後は商社に勤めた後、JICAの青年海外協力隊としてニカラグアに1年半派遣され、その後、コスタリカとフィリピンで開発経済学を学びました。フィリピンのNGOや日本でフィンテックスタートアップで働き、そこでペルーの投資案件に携わりました。その時は約70人の組織の経営にも関わることが出来、経営にも興味を持ち始めました。おそらくそこで経験した4年半が現在のプロジェクトにも大きな影響を与えていると思います。そして2023年11月より、2年半の任期でJICAの専門家としてメキシコで活動しています。


日本とメキシコにとっての扉となるようなPUERT@ JAPAN


非常に幅広いご経験ですね。現在、並木さんが手掛けているPUERT@ JAPAN プロジェクトについて教えてください。


並木専門家:PUERT@ JAPAN は、メキシコのスタートアップエコシステムを強化するために立ち上げたJICAの技術協力プロジェクトです。メキシコの経済省からの要請を受けて、日本企業とメキシコのスタートアップが協業し、共に成長できるプラットフォームを目指しています。特に、日系企業がメキシコのスタートアップと協力することで、双方にとってウィンウィンの関係を築くことができると考えています。


プロジェクトの名前の持つ意味は何でしょうか。


並木専門家:日系企業とメキシコ企業、双方にとっても、響きが良く、かつ新たなビジネスチャンスへの扉(puerta)になれるような名前としました。スタートアップの事業なので、新しい技術は存分に発揮していきたいという想いも込めています。


メキシコのビジネス環境は整っている


PUERT@ JAPAN が目指す最終的な目標は何ですか?


並木専門家:PUERT@ JAPAN は、日本とラテンアメリカがスムーズにビジネスできるプラットフォームになることを目指しています。日本企業やスタートアップが「PUERT@ JAPAN に相談すれば、メキシコでのビジネスは何でも解決できる」という存在になることが最終目標です。また、スタートアップの技術や日本企業の強みを活かし、メキシコでの協業を促進していきたいです。


これまで開催してきたネットワーキングイベントの反響はいかがですか?


並木専門家:非常に好評です。メキシコ側の参加者は積極的で、自分たちの技術を使ってビジネスを進めたいという意欲が強く感じられます。日本ブランドの信頼性もあって、日系企業との協業を進めたいという声が多いです。特にメキシコは、アメリカに隣接しているという地理的な強みもあります。治安の問題などで懸念を持たれることもありますが、実際にはビジネス環境は非常に魅力的です。このようにメキシコ側のスタートアップ企業の勢いがありますので、日系企業の皆様には是非、メキシコのスタートアップのエコシステムにより目を向けてほしいと願っています。


並木さんはスペイン語圏でのご経験が豊富ですが、なぜスペイン語圏に特に惹かれるのでしょうか?


並木専門家:おそらく幼少期に中南米で過ごした記憶が無意識のうちに影響しているのだと思います。様々な国を訪れましたが、特にスペイン語圏が心地よく感じます。また、サルサダンスも私の大きな趣味であり、ヒップホップも経験してきましたが、中南米にいると自然とサルサ文化に深く触れる機会が多く、ダンスに対する情熱もさらに高まっています。


今後はダンサーか起業か・・・まだ考え中です!



今後のキャリアとして、どのような計画をお持ちですか?


並木専門家:今のプロジェクトが終わった後は、しばらくダンサーとして活動したいですね。ニューヨークやスペイン、もしくはヨーロッパのどこかで、ダンスに集中して取り組みたいと考えています。また、自分でスタートアップを立ち上げるという選択肢もあります。現在の活動を通じて新しい技術やアイデアを発見し、それをもとに起業することも視野に入れています。


最後に、読者の皆様にメッセージをお願いします。


並木専門家:メキシコのスタートアップエコシステムは今後ますます発展していくと確信しています。日本に住んでいる皆さんには、ぜひ一度メキシコに足を運んでいただき、この国のビジネスチャンスを体感してほしいです。メキシコは非常に魅力的な国で、平均年齢も若く、これからの成長が期待される市場です。ぜひメキシコでのビジネスを検討してみてください!

 

経歴

並木泰樹(Taiki NAMIKI)

幼少期5年間を中南米で過ごし、大学時代もスペインで留学やインターンを経験。中米ニカラグアでの青年海外協力隊や、コスタリカでの修士号など、スペイン語圏、ラテンアメリカにおける経験豊富。ビジネスと国際協力、スタートアップや経済成長をテーマにキャリアを積んできました。


  • 一橋大学 社会学部 卒業

  • 三井物産 IT部門勤務

  • 青年海外協力隊@ニカラグア マイクロファインナス機関勤務

  • アテネオ・デ・マニラ大学大学院、国連平和大学大学院 修士課程@フィリピン、コスタリカ

  • 国際NGO プラネットファイナンス マイクロファイナンス担当@フィリピン

  • Crowdcredit 取締役COO Fintechスタートアップで中南米の案系組成

  • Boston Consulting Group, Consultant 新規事業戦略案件等を担当

  • Plug and Play Japan, Director 経営企画全般を担当

  • JICAスタートアップ専門家@メキシコ メキシコスタートアップエコシステム強化プロジェクト PUERT@ JAPAN を立ち上げ


 

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