(最終更新日: 1月16日)AS MexicoとEl Sol de Mexicoによると、メキシコ時間1月15日に発生した南太平洋のトンガの大噴火により、メキシコの海岸沿いでも津波が観測されたという報道がありました。
Secretaría de Marina (SEMAR) (海上保安庁にあたる機関)のCentro de Alerta de Tsuamis(津波警報センター)では、各地での津波の高さの予測を発表しました。
このうち最も津波の高さが1.5メートルと高い観測されたコリマ州のマンサニージョでは、実際に津波が来た様子がTwitterに投稿されています。高さ1.5メートルの予想でも、水の流れが速いのが、動画からも分かります。
また、ゲレロ州のZihuatanejoでは、海面に変化が起こり、通常では見られない海流が発生したという報道があります。それによって付近で生息していた魚(主にいわし)が多く死んでいることも確認されました。
最初の津波の観測の報道から1日ほど経過しましたが、これまでメキシコ沿岸で津波などによる人的被害は確認されていません。しかし、他の中南米諸国では、チリで津波の影響で2人が死亡するというニュースもありました。
メキシコからおよそ9,300km離れているトンガ。それでもメキシコの沿岸で海面の変化や津波が観測されたということは、いかにトンガでの火山噴火が大規模なものだったかが伺われます。1月16日現在、トンガの通信網が復旧していないことから噴火の正確な被害の様子は不明なままとなっています。
参照元:
AS Mexico : Tsunami en Tonga provoca actividades inusuales en costas de México
El Sol de Mexico : Erupción de volcán submarino enciende alerta de tsunami en costas del Pacífico