こんにちは。アメリカ入国(乗り継ぎ含む)に必要なCOVID19陰性証明書の検査時間が出発前の3日から1日に変更されました。この措置はこれから日本に一時帰国される方も対象となるため、アメリカ経由の一時帰国はどんな様子だろうと、多少の不安を抱えている方もいらっしゃると思います。そこで今回は読者の方からの特別寄稿として、2021年12月10日現在のアグアスカリエンテス空港からアメリカ・テキサス州・ダラス空港を経由し、成田空港への一時帰国をレポートしていただきました。
<目次>
こんにちは。私は日本に2年ぶりに一時帰国をしました。 オミクロン株の拡大で、出発直前に各国の規制が変わりました。 アメリカ入国(トランジット含む)も陰性検査が出国3日前以内から1日前以内に変更になりました。私はアメリカ・ダラス空港経由だったため、出国3日前に日本入国用のPCR検査、前日にアメリカ入国用に抗原検査を行いました。
出発前のCOVID19陰性証明書の準備
【出発前】 (出国3日前/72時間以内前) ★日本用PCR検査。午前中に検査をし、当日23時に結果が出ました。 陰性証明書...厚生労働省の指定するフォーマット(日英)で発行してもらいました。 念のため、陰性証明書の原紙をもらいましたが、アグアス空港でも成田空港でもコピーで問題ありませんでした。 (出国前日) ★アメリカ用抗原検査(Antigen)30分ほどで結果が出ました。 陰性証明書...検査してもらったラボのフォーマットでの発行(スペイン語)。 陰性証明書には、氏名の他に「生年月日」と「パスポート番号」も追記してもらいました。 その時点でメキシコも1名オミクロン株感染者が出ていたので、日本政府の発表を毎日確認し、強制隔離対象国(水際対策上特に対応すべき変異株に対する指定国・地域)にならないかハラハラでした。
現時点でメキシコは強制隔離対象外のまま、テキサスが対象地域に加わりました(12/13に『日本時間12/16より対象』と追加発表あり)が、ダラスの乗継だけの場合は「メキシコからの入国者として強制隔離対象外」だそうです。ダラス市内(空港外)で1泊とかしてしまうと「テキサス滞在者」とされ強制隔離対象者になるようです。※最新の状況はご自身で必ず確認してください。
★「質問票」のQRコードの登録(登録してQRコードをスクショ)
★メキシコ用Vuela Segroの登録、QRコードスクショ
アメリカン航空&JALフライトなので、旅行会社から専用アプリVeriFlyの事前登録を勧められましたが、空港では確認されませんでした。
(日本→ダラス便では事前登録を推奨されるようです)
アグアスカリエンテス空港
12/10 アメリカン航空 AA3687 アグアスカリエンテスーダラス便
アグアスカリエンテス空港に朝4時に到着しました。7と8月にも同じ曜日、同フライトでコロナワクチン接種のためにダラスに行った際は、夏なのもありメキシコ人で混んでいましたが、今回はガラガラでした。
アメリカン航空 チェックインカウンターで、以下のものを確認されました。
①日本入国用 陰性証明書(PCR)
②日本入国用「質問票」のQRコードスクショ
③アメリカ入国用 ワクチン接種証明書(私はアメリカでPfizerワクチンを接種したのでCDCカード)
④アメリカ入国用 陰性証明書(抗原検査)
※7,8月にダラスに行った際には提出したアメリカ入国のための「宣誓書」の提出は求められませんでした。(VeriFlyで登録済だったからか?)
また、チェックインカウンター前にテーブルが出ていて、スーツケースの開披検査と爆発物検査(専用の紙でスーツケースを拭い、検査装置にかけて爆発物がついていないか確認する検査)がありました。割と細かくスーツケースの中身を確認され、石鹸が1個、持ち込み不可とのことで没収されました(😢)検査中も自分の荷物に触ってはいけない様子で、検査が終わるとその場でスーツケースを閉め、その後は触ってはいけなくなります。(空港担当者がカウンターまで運ぶ)
6時発のダラス行きの便はほぼアメリカ人の乗客で、約20人ほどの乗客しかいませんでした。機内サービスも通常でした。
7月にダラスに行った際は、搭乗時に消毒ジェルの配布がありましたが、今回はありませんでした。
ダラス空港
12/10 JAL JL8011 ダラスー成田便
ダラス空港のイミグレも空いていました。イミグレでは通常時の入国の質問のみで、ワクチン接種証明書や陰性証明書などの確認は無し。空港にはコロナワクチン(PhizerとModerna)の接種ブースがありました。イミグレを通過すると、お店なども通常に営業しています。
搭乗前にJALのカウンターで日本用陰性証明書の確認がありました。
ゲートの椅子も「一人ずつ間隔を開ける」などの規制もありませんでした。
機内に乗り込むと、日本入国用の①宣誓書、②健康カード、③質問票(QRコードのものとは別の紙)の用紙が準備されていました。CAさんのお話によると、この日のフライトは92名の乗客で、座席数に対してビジネスクラスで5割、エコノミークラスで6割ほどの搭乗率だったそうですが、これでも乗客数が戻ってきている状況とのことでした。
この週末は、関空や中部空港にも臨時便が予定されていた繁忙期のタイミングでもありました。
今回はJALのビジネスクラスでの搭乗でしたが、コロナ対策のためか、搭乗時の布製おしぼりサービスが無く(ウエットティッシュでした)、機内食もプラスチックカバーが被せられての提供でした。CAさんはマスク、手袋の着用でしたが、その他は、通常通りのサービスでした。
成田空港
飛行機は16時に成田空港に着陸、オンタイムです。降機の順番は、まずは成田空港から
国際線乗り継ぎのある乗客から始まり、次に日本入国者が続きます。
飛行機から降りると、スタッフに誘導され、1列に並んで待機場所まで移動します。待機場所では、宣誓書、健康カード、質問票(紙)、陰性証明書、パスポートの簡単な確認がありました。私たちの前に3便ほどの人がいたそうです。
トイレも封鎖されている(使える場所を限定している?)ので、機内でトイレを済ませていくことをお勧めします。
その後、書類チェック、PCR検査(唾液採取)、各必須アプリの確認と説明、E-mailの受信確認を行いました。書類チェックは何度もありました。歩く距離もかなり長いです。
場所によっては成田空港のFree WiFiの接続が非常に弱いですが、アプリを確認する場所ではスタッフがWiFiを持っているので、状況によってはそちらに接続をします。
PCR検査を行う際は、採取の30分前から飲食禁止です。知らずにガムを噛んでしまった方がにいて、さらに待たされていました。パスポートに4桁の数字(検査番号)が書かれたシールが貼られます。陰性の方は、館内放送で検査番号が日本語と英語で発表されます。結果が出たのは飛行機が着陸してから3時間後の、19時過ぎでした。
全ての待機場所でどこに座るのか誘導されます。基本的に列に並んだ順でパイプ椅子に座っていきますが、最後のPCR検査結果待ちは、座る椅子を指定されます(A-1、B-3などアルファベットと数字。アルファベットごとに椅子がまとまっている)
待機する座席番号は順番に振られていきますが、座席がいっぱいになるとアルファベットが変わります。家族など同伴者と座席が離れてしまう可能性があるので、お互いの4桁の検査番号を把握していると放送で結果が分かります。
陰性の紙をもらい、やっと通常の、預け荷物の受け取り、税関申告、入国審査に進みます。荷物は発地ごとにまとめて置いてありました。
各場所のスタッフもとても対応が親切、丁寧でした。
以下はインストール必須アプリです。
最後に補足となりますが、アメリカ経由で一時帰国すると、メキシコに戻る際もまたアメリカ経由なので、出国1日前の陰性検査が必要になります。日本は抗原検査を行なってくれるところが少なく、PCRが多いです。しかもPCR(一般的に高額)で、スピード検査(当日の結果だとオプションになる場合が多い様子)、英語陰性証明書(有料5-8千円とか)などの場所が多いです。
地方だとそもそも検査機関も少ないため、羽田空港や成田空港への移動時間などを考慮して検査するスケジュールを立てた方がいいと思いました。
いかがでしたか。今回も各空港や機内の様子が大変分かりやすくレポート頂きました。是非こちらの記事が少しでも多くの方の役に立ち、安心材料の一つになればと思います。
※本記事は2021年12月10日現在の情報となります。入国規制などにより、本文でご紹介した内容から変更になることもございますので、最新の入国の条件を必ずご自身でご確認ください。