※内容を一部訂正してます
今朝、AMLO大統領がメキシコ国民に向けて、メキシコ国内の段階的な経済再開について計画を発表しましたので、ここに速報としてまとめます。
下の図について
まず、経済再開のステージ(ETAPA)を3段階に分けています。
下の図の曲線グラフはメキシコでコロナウイルス感染者が確認された2月27日からのコロナウイルス感染者数の推移を表しているものです。曲線のトップは、最も感染者が多かった5月12日で、政府の予想としては、そこから患者数は減っていって、7月以降は横ばいというものです。
その各ステージでどのようなことが行われていくのかを説明していきます。
1.ステージ1: 5月18日
「Municipios de la esperanza」と呼ばれる感染者のない都市は再開。このMunicipios de la esperanza に入るのが15州とその中の269の自治体が入っています。下の図の緑色の部分で、ソノラ州・オアハカ州・サン・ルイス・ポトシ州の一部です。5月14日から17日は、再開準備期間のような形になります。
2.ステージ2:5月18日~5月31日
「Municipios de la esperanza」以外の都市は再開の準備手配をスタート。Municipios de la esperanzaでは、上の図のように学校を再開、工場の稼働再開ができるようになります。また、メキシコ全土での自動車関連の工場稼働、鉱業、建設業などの産業が必要不可欠な産業として認められ、稼働再開できます。
3.ステージ3:6月1日~
全地域において、段階的に(下の図の信号で判定)再開していく。
この信号をそれぞれざっくりと説明すると
赤信号:公衆衛生に気を付ける、就労はまだ控える
オレンジ信号:公衆衛生に気を付ける、工場稼働・就労可でも時短などの対応、公共施設(屋外)は時短営業などの自粛対応、人の集会は最大限の注意を払ってなら可
黄色信号:公衆衛生に気を付ける、工場稼働・就労は通常通りに可、公共施設(屋外・屋内)は時短営業などの自粛対応、人の集会は少々気を使いながら可
緑(青)信号:公衆衛生に気を付ける、工場稼働・就労は通常通りに可、公共施設(屋外・屋内)は通常通りに再開可能、人の集会も可能(でも注意してください)
6月1日に各州の感染状況で判断して、例えば感染状況が深刻な場合は上の図の赤信号にカテゴリーされて、学校再開や集会などはまだできない、ということになりそうです。
ちなみに5月12日現在の感染者数から、各州を信号で表すとこのようになります。
赤信号となるのは感染の深刻なメキシコ市、メキシコ州、バハ・カリフォルニア州、ユタカン州、キンタナ・ロー州など。
メキシコシティは6月15日から再開のニュースがありましたが…
バヒオ地区は
ハリスコ州:緑、グアナファト州:緑、ケレタロ州:緑、アグアスカリエンテス州:黄色、サン・ルイス・ポトシ州:緑、サカテカス州:緑
となっています。このブログでも投稿している通り、感染者は増えているのに緑!?って思いますが、他の州はより深刻なんだと思われます。緑であり、かつ政府の定めたMunicipios de la esperanzaでないため、感染者が爆発的に急増しなければ、グアナファト州内の学校再開は6月1日となる見込みとなります。
参考URL:
日本経済新聞 メキシコ、自動車産業は18日から再開可能に https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59069770T10C20A5EAF000/
El Universal